キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

灘・酒蔵めぐり

昼から、お酒を飲む。
しあわせに感じる反面、どこか後ろめたい気持ちを感じる。
そういう観念があるからこそ酒飲みは、花見やBBQというイベントに情熱を燃やすのではないだろうか。

「酒蔵をめぐる」という、さも「勉強してきます」という建て前を保ちながら酒を飲み歩けるという場所が、兵庫県は灘にある。
飲み仲間である姐やん。、副長、そして両名の友人各1名ずつ、計5人で、酒蔵めぐりをしてきた。


【アクセス】
めぐれる酒蔵は、計11軒。
うち今回めぐったのは、6軒。
なんせ酒蔵のある場所まで、JRの駅から30分も歩かなければいけない。
そのうえ、酒蔵間の距離も離れているため、歩き疲れた。

阪神電車を使い、移動は1日200円のループバスを使うことを、オススメする。

【酒蔵】
ほとんどの酒蔵では、入館すると酒と土産ものの直売所がある。その脇や奥に、酒のできる工程の説明を無料見学できる、資料館がある。
基本的にガイドはつかず、自分のペースで見学できる。
「資料館を見学しないと試飲できない」のではなく、酒が飲みたければ試飲コーナーに直行できるのが、ありがたい。

資料館は、「白鶴酒造」がもっとも広い。
蝋人形がリアルすぎて不気味だが。

【試飲】
酒蔵でもっとも差の出るのが、なんといっても試飲。
主力製品を飲ませてくれたり、市販されていない原酒を飲ませてくれたり。
もちろんすべて無料。
中には何種類ものお酒を飲ませてくれることがあるので、お酒の弱い人は断る勇気が必要。
同じ「灘の酒」というくくりありながら、酒造によって味に個性があるのは、面白い。

個人的には、「泉勇之介商店」の原酒がいちばんおいしかった。
次いで、味と品質にはうるさい副長が思わず購入した、「浜福鶴」の大吟醸
大手の「菊正宗酒造」と「白鶴酒造」は、おいしいけれど期待はずれ。

【お気に入りの蔵】
唯一異彩を放ち、「見学できるのか?」というほど民家ちっくなのが、「泉勇之介商店」。
資料館はなく、ご主人がグループごとに1人で、蔵の中をていねいに案内してくれる。
ごく小さな酒造ながら、ナマの声はどんな豪勢な資料館より、わかりやすい。

庶民的なところもさながら、なんといってもご主人の話が面白い!
酒造見学なのに、なぜかストリップの話とか、酒に明け暮れた昔話とか。
絶え間なく、よくもまぁこんなに話が続くものだ。

短時間で数件だけめぐりたい、という人は、この酒造を拠点にプランを考えればいいだろう。


日本酒の飲める方は、ぜひともお試しあれ♪
ただ、全件まわると飲みすぎる可能性が強いので、くれぐれも弱い肩はご注意を。