午前5時という、眠っていても誰にも文句を言われない時間に、起床。
空は真っ暗で、完全に寝静まっている街を抜け、いざ京都へ。
モトクロス3時間耐久レース。
半分ノリではじめたモトクロスだが、気がつけば2度目のレース参加となる。
早朝なのに、なぜか元気なチームメンバーとともに、開催地である「チキンランド」へ。
相変わらず、朝早いというのに何台もの車がすでに停まっている。
それでも今日は少なめ、以前はもっと多かった。
人が少ない理由は、コースを下見して、わかった。
マッディー。
悪路のこと、もっと平たくいえば、雨でぐっちょぐちょな状態である。
もともとダートという、比較的走りにくい路面を駆け抜ける競技ながらも、マッディーは特に操作しにくい。
午前中に、30分ほど練習走行があった。
はじめに、チームのI.M.A.さん(仮称)が走るも、コースを1周しないうちに、すぐさまコースアウト。
次に僕が走ったのだが、理由はわかった。
走れるというレベルではない!
直線を走るだけでもハンドルとられ、坂を登ろうものならバイクがそっぽを向いてしまう。
坂によっては、一旦降りて押し歩き、やっと登れる箇所もある。
けっきょく僕も、1周できずにコースアウト。
辛うじて、もう1人のチームメイト、フェチ太郎さんだけが1周走破。
ちなみに、マシンは「BW'S50」というスクーター。
オフロード用に、ありとあらゆる不要部品を取り除いたシロモノ。
写真を見てのとおりのシロモノだが、決して盗難されて焼かれて放置されたバイクではない。
何を隠そう、こいつでもこのレースで優勝した実績があるのだ。
午後から、いよいよレース。
「とりあえず2周ずつ」と決め、スタート。
何度もバイクを押し歩いたり、後続のバイクにあおられカマ掘られながらも、とりあえず各自ノルマをこなす。
「今日は完走が目標」と、お互いはげましあいながら。
が、時間が経つにつれ、ようやくコースが乾き始める。
するとどうだ、5周くらいは平気で走れるようになった。
最後のほうは、1人7~8周は走っていた。
とはいえ、コンディションの回復は遅く、また泥の塊がタイヤの回転を邪魔するというトラブルがあり、とても入賞を狙えるコンディションではない。
結果、30チームほどあるうちの、14位。
はじめは最下位になってもおかしくない状態やったのに、これだけ追い上げられたのは、まぁ満足。
ちなみに写真は、今レースの、チームの戦利品。
左から、パーツクリーナー・酒・クレ556・Tシャツ・温泉の素。
特筆すべきは、左から2番目の、酒。
唯一スクーター参加で、難儀しながらレースを進めたということでいただいた、「敢闘賞」。
ナポレオンです、コニャックです。
めっちゃ高い酒です!
主催者も、「こんなん優勝ちゃうのに、あげてええんかなぁ?」と、軽く躊躇(ちゅうちょ)するくらい。
ほんま最後のほうの追い上げは、みんなけっこうがんばったからね。
この戦利品は、純粋にうれしい。
当初の目標である「1位」にはなれなかったが、前回なしえなかった完走できたし、何より楽しめた。
「モトクロスしててよかった~」と、レースが終わってだいぶ時間経った今でも、余韻に浸っている。
次こそは、めざせ入賞!