キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ボク・モード キミ・モード

掌(てのひら)の下側の、皮がめくれかけている。
これは自転車で旅した1ヶ月後、必ず起こる現象である。
忘れかけている旅を呼び戻してくれる気がして、なんとなく好きである。

ちなみに、この現象は低温やけどと思われる。
手袋もしないで、1日10時間以上自転車のハンドルを握り続けるわけだから。
げんに、ハンドルをいくつも溶かしてるし。

「手袋したらええやん」と言われそうだが、手袋しないことが、僕なりの旅のこだわりなのである。
理由は、特にない。
ただ1つ言えることは、「僕はサイクリストです!」といわんばかりの格好を、自分がしたくない。
あの軽快そうなヘルメットかぶって、手袋して、蛍光色の服とスパッツ履いて、荷物入れを後輪の左右にぶら下げる、みたいな。

何てったって、ママチャリやからね。
前カゴと後ろの荷台に荷物置けば、あとは金かけんでもねぇ。
ママチャリやしねぇ。
ママチャリやけど、高モノのサイクリストより距離走るからねぇ。


そんな何でもないこと、これが楽しいのである。

けっこう、「自転車で旅するのに何持ってったらいい?」とか「ルート選ぶときのヒント教えて」という問い合わせを、ネット上でされることがある。
旅やねんから、形にこだわらず、まずは短距離でも走って、自分なりのスタイルを確立すればいいと思う。
必ず自分にあったボク・モードが見つかるし、他人のキミ・モードを比較することで、旅先での話題も増えるはずだしね。

と、たまには旅人らしき日記をつづってみました。