いつのころからか、突如町にあらわれた、あのマスク。
でっかくて、先がグワンととがっている、アレである。
はじめて見たときは、とんでもない違和感を覚えた。
「こんなん、誰がつけるか!」と思っていたが、気がつけばおとどしくらいから、「春はつけてて当然」みたいな風潮になっている。
もちろん、僕もその1人となっていた。
ヘビー花粉症の僕としては、かなり賛美したい商品である。
マスクをしっかりつけていれば、花粉症の症状がほとんどあらわれないのだ。
花粉症でない方には理解でいないかも知れないが、症状があらわれたときは、「いっそ殺せ!」と本気で思うほどツライのだ。
また、マスクをしていれば、マスクの中は自由である。
鼻水たらそうが、鼻センしてようが、恥をかくことがない。
何をやっても鼻水が出続ける症状だけに、これはかなりありがたい。
ただねぇ~。
息苦しいの。
鼻や口に接触しないよう、空間ができるよう設計されているのである。
が、当然空間には自分の吐いた息がこもる。
当然、吸引できる酸素の量が減るのだ。
かけこみ乗車したときなんか、いくら深呼吸してもなかなか息がおさまらない。
マスクして、絶えずハァハァ言ってしまうわけですからね。
違う「春の風物詩」と、間違えられかねないんだな。