キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

今里・布施レトロ商店街ツアー ~その2~

今里の商店街を堪能した、つづき。

 


商店街の延長となる道をひたすら直進すると、大きな府道にぶつかる。
道の向かいには、「ブランドーリふせ」という大きな看板があり、そこから商店街が延びる。
ちなみに布施には、駅から北部と南部にそれぞれ商店街があり、ここは北部にあたる。

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商店街に入ってすぐ、やたら道幅が広いことに驚く。
しかし駅から遠いこともあり、お店は閑散としている。

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とりあえず1軒、いわゆる「レンタルショーケース」のお店があったので、中を物色。
店舗の隣数軒がシャッターを下ろしているのだが、そのお店の前に古本などが売られており、なかなかカオス感が商店街っぽくて気になったのだ。
唯一気になったのが、コーヒーの販売。
近所のコーヒーショップが焙煎して委託販売しているとのことなのだが、その店名が銭湯の名前なのだ。
ますますカオスなので、迷うことなく購入した。

 

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商店街を進むと、徐々に店が増えてにぎわう。
やがてたどり着いたのが、目星をつけていた「岩崎酒店」。
そう、角打ちのお店である。
通り沿いに量販店があり、店の角にのれんがかかっている。

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ドリンクメニューは基本なく、瓶ビールを注文するとメーカーを選べる。
フードメニューは壁に張り出してあり、30品ほどがある。
時期的にハモをいただいたのだが、これが鮮度抜群でうまい!

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カウンターは詰めて10人ちょっと入れるくらいのこぢんまりとした広さで、すでにお客さんは2人いて、どちらも常連のよう。
入るなり「雨やんでた?」と常連さんに声をかけてくれるあたり、アットホーム感がたまらない。
基本的に奥の常連さんと店員さんが地元トークをしているのだが、夫婦漫才のようなテンポで聞いていて楽しいし、時おり言葉をはさんでもスンナリ受け入れてくれる。
これこれ、角打ちってこういうこと!


特約店なのか、やたら賀茂鶴を推しているので、特にプッシュされている「樽酒」を注文。
樽から直接汲むのかな、という期待とはうらはらに、瓶で提供されたのは意外だったが、これが飲みやすいし樽の香りもするしで、めちゃくちゃ好みの酒である。


あまりの居心地よさに、やや長居をしてしまった。
常連さんと店員さんがとにかくよくしゃべって注文のタイミングが難しく、人によっては合わないかも知れない。
でも、飲食がメインではなく飽くまで角打ちの雰囲気を楽しむという目的をもっていれば、本当にいいお店である。

 


つづく。