鉄は熱いうちに叩きまくることを、最近心がけている。
そして今回強く叩いたのは、ひとり商店街めぐりだ。
前回の尼崎で、すっかり味をしめてしまった。
とはいいつつ、前日にふと思いついて、急いで下調べしたんやけど。
今回の行き先は、今里と布施。
大阪でレトロ商店街を検索していたら出てきたのだが、そういえば今里も布施も行ったことがないなぁと思いき、行き先としてチョイスしたのだ。
土曜日、昼前にとりあえず電車に乗る。
巡り方まで決めていなかったが、電車内でスマホを眺めながら、今里から行くことにした。
地下鉄今里駅に到着して道路沿いに北上すると、すぐさま「今里新道筋商店街」の入り口がある。
商店街に入ってしばらくは、飲食店が目立つが、チェーン店は少なめ。
そこからすぐ、個人店が並ぶ。
天井のアーチのおかげでほんのり褐色じみた色合いと、足元のレンガの床が相まって、にぎわっていながらもレトロ感を覚える。
アーチに飾られた、青・オレンジ・赤・白のマークも昭和感がただよっていて、たまらない。
ここの商店街は、ひたすら一本道が続き、途中で商店街の名前が切り替わる。
「今里1番街」にさしかかると、雰囲気は一変。
まずアーチが新しいのか、先ほどよりも光が明るい。
大きなチェーンのドラッグストアや100均ショップもあれば、近代的なクラフトビールのお店なんかもある。
いわばこのあたりが、この商店街のメインだろう。
道が「神路銀座」になったとたん、唐突にレトロ感が増す。
いかにも昔ながら営業している小売店が並び、お客の年齢層も高め。
道幅が先ほどより狭くなったというのに、やたら自転車の往来が多い。
雰囲気もそのままに、「神路しんみち」へと通じる。
ここまで来るとシャッターもちらほら目立つが、意外にもはじめの商店街からシャッターを下ろしているお店は少なく感じる。
さらに先に「神路本通商店街」が・・・あるはずなのに、そこからは住宅地が続く。
あとで調べてみると、2018年12月現在まではレトロなアーケードが続いていたのだが、翌年から撤去されてしまったようだ。
店舗もほとんどなく、おそらくきれいさっぱり潰されたのだろう。
商店街は直線にして700mだが、1軒ずつくまなく見ながら歩いたので、1時間かかった。
めぼしいものがあれば迷わず寄って買う、というのが個人的なレトロ商店街ルールなのだが、生活に根付いたお店が多く、何も買うものがなかった。
つづく。