ゴンタと渋谷の街に降り立ち、そばをたいらげた、続き。
さて、いよいよ今回の旅の本命である、イベント会場へ。
事前に地図で下見していたとおりに、僕が先導する。
が、見事に迷う。
結局ゴンタがスマホのナビを使って会場へ向かうという、先日のツーリングとまったく同じパターンの行動となる。
人並みに飲み込まれながらも、ようやく「西武渋谷店 モヴィーダ館7階 スペースJ」へ到着。
まず会場の正面にある大きなパネルを見て、感動する。
ああ、本当にこのアニメのイベントが開催されているんだな。
極端に人混みだったり、極端に人が閑散としていたらイヤだなぁ、と思っていたが、ちょうどその中間だ。
絶えず途切れることなく人がいつつ、並んだり押し合うことのないほどよい空き具合。
まずは物販があり、奥に有料のスペースがある。
先に有料スペースへ行き、事前に1,200円で買ったチケットを渡して入場。
壁には、アニメの資料がたくさん飾られている。
この手のイベントに足を運ぶのははじめてで、原画など絵がただ並んでいるだけかと思いきや、アニメの初期設定やキャラクター設定の原稿など、見たこともない資料がびっしり。
「これじゃ売れんかったやろ~」と思える初期設定の資料は特に興味深く、決定稿に至るまでの関係者の協議を想像しては、この作品の奥深さを噛みしめる。
資料コーナーの先には、イラストの展示。
芦田豊雄というキャラデザイナーさんがひとりで描いているものと思っていたが、どうやらいろんなデザイナーがかき分けていたことを初めて知る。
よくよく見るとタッチに微妙な差があるものの、芯となるデザインはうまく統一されていることを感じる。
そして最後に、芦田豊雄さんの原画。
サイズにしたらA1になるのかな?
大きめのキャンバスに手書きで描かれたイラストは、いずれも独特な世界観があり、キャラクターの個性が感じられ、ものによってはキャンバスの向こうの匂いや音すら感じられそうなものまで。
すごい!
やはり直筆というものには、魂がこもっているものなんだと強く感じられた。
有料ゾーンが終わってからは、物販コーナー。
まぁ~、見事に足元を見られまくり。
すばらしい原画を見た後だから、原画をコピーしたイラストのグッズなんかは、おのずと欲しくなってしまう。
お菓子なんて割高だし買うまい、と思っていたのに、原画がパッケージングしているものだから、自然と買い物かごに入っていた。
それでも、使わないものは極力買わないぞ!という気持ちは生かしていたのだが、気がつけばTシャツやらキーホルダーやら・・・
それでも、お会計が1万円を超えたことに対しては、むしろ満足感すら感じている自分にビックリである。
前回の日記でも書いたが改めて、僕は決してオタクではない。
それだけ、この作品には魅力があるのだ。
わざわざ東京まで足を運んで、本当によかったと満足感が得られる。
これだけで十分な満足感があるのだが、まだまだ東京の旅はつづく、ので日記もつづく。