けっこう前からハマろうとして、なかなかハマっていけないものがある。
それが、アウトドア中に作るごはん、いわゆるアウトドアメシだ。
お恥ずかしながら、一時期は本を買ったりネットを見たりして調べていたこともある。
それの影響で、新しいアウトドア用の鍋やフライパンを買ったりもした。
調味料も、ちまちまと集めた。
でも、ほとんど実践にうつせていないのだ。
理由はだいたいわかっている。
いろいろ調べたところで、結局は料理の基礎知識が必要である、と感じたためだ。
例えば、サラダ油とオリーブオイルの使い分けとか。
鶏ガラスープとコンソメスープとかづおだしとあごだしの使い分けとか。
野菜ごとの炒める温度や時間とか。
結局、そのあたりを知らないので、自分でうまくアレンジした料理ができない。
逆に、自分の中で理想だったのは、それこそ旅の最中に道の駅だったり野菜の無人販売だったりで、たまたま入手できた食材でサクッと料理を作るような感じ。
レシピどおり分量を計って・・・ということが性分としてできないので、その場その場で直感的に作れればなあ、と。
でもそれって結局、冷蔵庫の余り物で何品も料理できるという、中上級者の所業なのである。
前置きが長くなったが、上記のことを踏まえて、理想のアウトドアメシを考えてみた。
で、結論が出た。
「ひと手間」
これに限る。
例えば過去にうまく行ったものとして、
・シーフードヌードルにいなばタイカレーをぶっかけたもの
・バターロールにポテトサラダを詰めて焼いたやつ
などがある。
こんなんでいいのだ。
食材からどうこうしようというのではなく、何かしらのひと手間があれば、料理として成立する。
それでいて、もともとおいしく仕上がっているものありきなので、味が大くずれすることがない。
そんなわけで、見栄はって難しいことをしようとするのではなく、かんたんにできることをまずは極めてやろうかと思う。
「それ、ただの横着な単身者の食卓やで」などと気づかないように。