旅に出てから1週間も経ってしまったけれども、旅のお話。
志々島でのお話は、前回の日記を参照ください。
志々島から粟島に向かった、というところから。
午後5時に粟島へ到着。
素朴だった志々島とは違って、港にはいくつもの建物があり、アートオブジェがあり、観光案内看板がある。
散策したくてたまらないが、今からの時間だと中途半端だし、おとなしくお宿へチェックインすることに。
離島の宿というのはだいたい民宿やゲストハウスが多いが、今回泊まったのはテニスコートやキャンプ場なども併設する総合レジャー施設。
ツインルームで部屋も広く、2食付きで1泊1万円というのはなかなかリーズナブルだ。
夕食は懐石で、さすがに温泉旅館ほどのクオリティは望めないものの、ボリュームがあって満足できる。
食後、とにかく時間が余っているので、外を散策しに行く。
もちろん夜に空いているお店はなく、街灯のある住宅地をふらふらと練り歩く。
そういえば、この島は海ボタルが有名な。
ということで、島の北側にある永浜へと向かう。
途中、街灯がなく真っ暗な道となる。
こんな夜中に何でこんな道を歩いているんだろう?
何ともシュールな時間を過ごしていることに、喜びでも寂しさでもない不思議な感覚に襲われる。
いざ到着した永浜には、海ボタルらしきものは見られず、ただ漆黒の海が波の音を轟かせるのみ。
ふと頭上を見上げると、満天の星空。
目的は達成できなかったが、これはこれで日常では味わえない雰囲気だと、しばらく佇んだ。
というところで、つづく。