キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

天に近い?神社

先日の厄払いの後、八幡市の界隈を散歩した。
時間を潰す理由は、お神酒をいただいたからだ。
ほんの少量ではあったが、まさか飲酒運転で捕まってしまったら、とんでもない厄となってしまう。
それにしても、お神酒をいただくときに「口をつける程度でもいいですよ」とは言われたが、「運転される方はお断り」ということはまったく言われなかった。
なるほど、祈祷にはつきものの神聖なものだという解釈なのだな。

 


少し歩いて目についた名前に、思わず首をかしげた。
洋風の3階建ての建造物に大きく書かれた、「飛行神社」という文字。
とても神社には見えない見た目もさながら、何よりネーミングセンスがもう!


正面口に行ってみると、金属製の鳥居があり、その奥には洋風の建造物。
入口すぐには、ホンモノのジェット機エンジンが展示されている。
鳥居をくぐって階段を登ると、さらにホンモノのゼロ戦のエンジンも。
何となく、この神社のコンセプトと名前がリンクしはじめる。

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敷地の中央には、ギリシャの神殿を思わせるようなたたずまいの拝殿があり、そこに3つの神さまが祀られている。
中央にはこの神社の祭神である饒速日命ニギハヤヒノミコト)という、天磐船に乗って地上に降臨したとされる神さまが祀られている。
なおこの神さまは、偶然にも我が地元・交野市にある磐船神社から分霊されたものだそうだ。

 

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見た目こそ近代的ながら、実は大正4年からという歴史のある神社だそう。
日本で初めて飛行原理を発見した二宮忠八翁さんにより造られ、航空殉難者・物故先覚者の御霊の安穏を祈り、空の安全、航空業界の益々の発展を願うというマジメな目的がある。


奥には飛行機にまつわる資料館があったり、紙飛行機にして飛ばすというおみくじがあったりと、普通の神社では味わえない楽しみもある。
あまりマスコミにピックアップされない場所ながら、なかなかオススメである。