キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ひとり納会

おとといで今年の仕事は終わり。
昼から仕事場の大掃除を経て、夕方から納会。
納会の内容は会社行事なので書けないのが残念だが、毎度ながら消化不良で終わってしまう。
酒があっても酒の場ではなく仕事の一環だ、という暗黙のルールがそうさせているのだろう。


となると、飲み直しが必要である。
納会後は京橋へ足を運んだ。
ひとりである。
職場でお誘いしてくれた人はいたのだが、前々から「納会後はひとり飲み」と決めていたので、ゴメンナサイさせていただいた。

 

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向かった先は、前回ひとり飲みしたときに楽しかった「まるしん」。
午後6時という早めの時間ながら、お店はほぼ満席でにぎわっている。
それでも他のお客さんが詰めてくれ、何とか1人分のスペースを空けてくれるのは立ち飲みならでは。


両隣は熟年カップルだし、マスターとは少し離れた席だったため、孤立を余儀なくされた。
それでも、立ち飲みの独特な空気はたまらなく楽しい。


何となく調理場を注目していたのだが、えげつない量のメニューがあるにもかかわらず、注文される料理はある程度限られていることに気がつく。
あと、だいたいのメニューに湯豆腐で使っているダシが加えられ、このお店の味のキモになっていることがうかがえる。


1時間ほどして、そろそろ出ようかとしたところで、マスターがようやく僕に気づいてくれ、「お兄さんいらっしゃい」と声をかけてくれた。
おかずもサービスしていただき、こうなってはもう1杯注文するしかない。
相変わらず、気配りのすばらしいお店である。
そらあ常連も多いわけだ。

 

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結局1時間半ほど居座った後、続いて隣の「山ちゃん」へ。
人がいっぱいだったので、寒い中お店の前で席待ち。
15分ほどで席が1つ空き、人並みをかいくぐって席を確保。
マスターは大人数を1人でまわして多忙ながら、しっかり新しい客への気配りは忘れないのですごい。


お隣は偶然にも、以前もこの店にいた人。
向こうもこちらを覚えていてくれていて、隣にいる他の客と話ながらも、こちらにも話しかけてくれる。
このお店は、こうした横のつながりが広がりやすいのでいい。


あと食べ物も安いうえ、普段あまり目にしない料理なんかもある。
今回は「エイの生レバー」。
臭みがまったくなく、口の中で静かに溶けていくような、生レバー独特の食感が味わえる。
これがあれば、牛の生レバーが食べられなくてもじゅうぶんだ。


本来なら立ち飲みで長居はマナー違反だが、途中からお客さんが少なくなったこともあり、2時間ほど居座った。
後からくるお客さん達が全員、僕の隣の常連さんと顔見知りというのが面白かった。
気さくでいい人だし、こういうお客さんに支えられているお店もしあわせだなあと感じる。

 

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そんな感じで、期待以上にひとり納会を楽しめた。
来年もまた、同じようにここで飲み歩けたらいいな。