キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

みぞそうじ

今朝は朝早くから、年に一度あるご近所同士のミゾ掃除があった。
ふだんあまりご近所さんと話さないので、仲良くなるチャンスだと毎年参加している。

ミゾに乗せられた鉄柵をよけて、ひたすらミゾをブラシでこする。
鉄柵は場所によって重いものが使われているので、この力仕事はご近所でも「若者」の部類にあたる僕が、主に手伝う。
ほとんど完治していたと思っていた肋骨が痛み出し、なるほど本当に全治1か月半だったのかと認識する。
だからといって「実は肋骨ケガしてますねん」と事態できる雰囲気でもないので、なるべく負荷をかけないよう気をつけながら作業を続ける。

面白いのが、誰も現場を取り仕切らないということ。
毎年続けているから、それぞれ暗黙的に動いているのだ。
いや、別に取り仕切らないとまわらないような作業ではない。
でも、上流のミゾから掃除していかないと、下流のミゾをいくらきれいにしてもコケや砂が流れてくるわけで、このあたりが毎年非効率になっている。
あと、数年前から参加した僕しかり、経験の浅い人が手が空いたときに何をすればよいかわからず、迷ってしまう。
逆に誰かが仕切ることで、何かしら角が立ってしまうのかも知れないけれど。

1時間ほどして、最後は汗ダクになりながらも作業は無事終了。
せっかく作業で和ができたのだから、いっそこの後に軽くお茶でも飲めたらいいんだけれど。
集会所はおろか、皆で会合できるスペースがないというのが悲しいところである。
集まって交流が生まれてこそ、はじめてこのイベントの意義が生まれると思うんだけれどな。

あと最後に思ったこと。
この作業をしていると、ふだん見えないダークな部分も見え隠れする。
ふだん温厚な人がある人のことを陰で毒づいたり、ある家の前だけ誰も掃除しなかったり。
人間関係のミゾも、うまく掃除できないものだろうか。