キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

同窓海物語 in 加太~中編~

同級生と加太の海へ来た話、つづき。


海へ移動してからは、二手にわかれる。
素潜りをしたい僕だけ岩場へ行き、残り2人はサビキ釣りのできるスポットへ。

岩場といっても、海上に見えている岩が少ない。
しかし入水すると、足元が岩だらけであることがわかる。

素潜り用に持参したアイテムは、「ヤス」「アワビおこし」「お魚キラー」の3種。
とりあえずお魚キラーを、魚が集まりそうな岩場の影に設置する。
ヤスとアワビおこしは片手ずつ持っていたが、魚と貝を同時に狙うのは難しく、アワビおこしをお魚キラーに置く。


足がつく程度の浅瀬を、ひらすらシュノーケリングしながら魚を追う。
魚は小さめのものが、そこそこいる。
試しにひと突きしてみようか、とヤスのゴムを引っ張ると、ブチンと見事に切れる。
もともとゴムの劣化は気になっていが、まさかここまでとは。
結び直して使うが、再び切れることを恐れてあまり引っ張ることができない。

気をとりなおして、魚を追う。
といっても、実はヤスで魚を捕まえたことがない。
使い方もままならぬまま、比較的動きの遅い魚を狙う。
何度か試してみて、ようやく1匹ゲット!
しかしあまりに小さすぎるため、後でリリースする。

もっと大物狙わなくては。
そう思うと、先ほどから見えている小魚には興味がなくなる。
たまに大きな魚がやって来るも、狙いを定めている間に逃げてしまう。

水中を夢中に泳ぐものだから、たまに顔をあげたときに、そこそこ沖に出ていてあせったり。
しかし沖といってもそう深くはないので、散策エリアを広めてひたすら泳ぐ。


時間が経つにつれ、魚が多くなる。
自然とヤスを突く回数が増える。
しかし、やはりゴムの劣化は激しいようで、何度も切れては結び直す。
やがて、結び直せない程度にまで切れてしまう。

これはダメだ。
諦めて、シュノーケリングを楽しむことにする。
だが魚だけでなく、クラゲも増えてくる。
クラゲのせいか、体がチクチクと痛みだす。
さらに次第に、水温が下がってきて体が冷えてくる。

ずっと泳ぎ続けて2時間半ほどだろうか、ようやく海から上がる。
収穫はゼロだが、久しぶりに泳ぐことができたので満足。
疲れでややフラつきながら、仲間のいる釣り場へと向かう。


さすがにひとりで泳いでいたので、写真はナシ。
つづく。