キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

神島八十八ヶ所霊場 ~その4~

すっかり白石島を堪能し、笠岡へと戻る。
ちょうど昼食どきだし、シメに笠岡ラーメンをいただきたい。
ということで向かったのは「いではら」。

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他の笠岡ラーメンより、スープの色がやや薄め。
スープも甘味と酸味が効いており、弾力の強い麺に見事マッチする。
これは今まで食べた中で、いちばんうまい!
(個人的感想です)

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さらに、駅前の商店街を寄り道。
というのも、「百縁笑店街」というイベントをしているのだ。
シャッターが目立ち、人通りもそんなにない商店街で、出店もちらほら離れてある程度。
もしかすると、午前中は栄えていたのかも知れないが。

この商店街のコンセプトは、各お店に1つ以上「100円」の商品を置くというもの。
お店はテキ屋のような臨時店舗ではなく、商店街にある実店舗が、お店の前に臨時店舗を構えるような形だ。

とりあえず暑いので、飲食やさんで生ビールを購入。
すると僕のお遍路さんスタイルを見て「神島まわってきたの?」と声をかけられ、おつまみを2品サービスしていただいた。
やはり神島遍路は、住民にはしっかり根付いたもののようだ。

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続いて中古CDを見ていると、熱くお遍路を語るおじさんにからまれる。
はじめは神島遍路のことをいろいろ教えていただいてよかったのだが、途中から四国遍路の話に。
四国遍路は今のところ興味ないのに・・・
しまいに僕の格好を見て「金剛杖持たなアカンで」とダメ出しを喰らう。
何より、ひたすら一方通行な話はちょっとしんどい。

さらに奥へ行くと、屋根のついた通りとなる。
かなり荒廃した屋根と、すでに閉店している昔ながらのお店の数々が、実にレトロで味がある。
ここでは、仏具店の女性の方が声をかけてくださる。
この方もミニ遍路にはたまに行くようで、特に笠岡諸島の島遍路をいくつかまわったことがあるとか。
同じお遍路の話でも、先ほどのおじさんとは異なり、僕の興味のベクトルがぴったりなので、聞いていた楽しい。

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この笠岡は、かつて大きなお寺の参道で古い家がたくさんあったが、今は区画整備されてしまい、その面影がなくなったそうな。
さらに商店街も、昔はもっと栄えていたとか。
一応、当時の文化として、月に1度は商店街のイベントは残しているという。
お遍路以外にも、興味深い話をたくさん話していただいた。


そんなこんなで、旅はすべて完了。
笠岡諸島でまだ周っていない離島もあるし、笠岡市内にも神島以外のお遍路がある。
今度また再訪することが楽しみである。