キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

残雪美しい生駒山

日曜日は特に用事はなかったが、昼から車に乗り込む。
目的はもちろん、1日前にバッテリー上がりを起こしたことから、バッテリーを充電させるためのものだ。

また、最近めっきり運動不足。
30分以上は車で走れて、出先で運動もできるところはないか。
頭を巡らせ思いついたところは「宝山寺」。

隣の市である、奈良県生駒市の山にあるお寺だ。
近くに寄ったことはあれど、境内を巡ったことはない。


さて、車で30分ちょっとして、宝山寺へ到着する。
けっこうな規模のお寺ながら、入山料はおろか駐車場代も無料というのが、何とも太っ腹。
近所の山ですら見かけない雪がところどころに残っているあたり、ここの標高の高さを感じられる。
昔の人は、これを交通手段も使わず参っていたんだろうなぁということを考えると、何だか申し訳なさを感じてしまう。

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門をくぐるや、息をのむ。
いくつものお堂が、ぎゅっと詰まって建てられている。
お寺のデパートやん!
安直な発想ながら、脳裏に浮かんだのはそのフレーズである。

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ミニ遍路をし始めてローソクと線香は常備しているので、持参していた。
しかし、お堂ごとにローソク立てと線香立てがあり、すべてに供えるには数が多すぎるので、本堂と数か所のみに限定した。


本堂を参ってからは、石段を登る。
すると、左右にびっしり石仏が並んでいる。
これはもしや、ミニ遍路か?


思わぬ期待をしてしまったが、どうもそうではない。
数字が振られていないし、石仏の種類に統一感がない。
そもそも、八十八体どころか、それの何倍もの数だ。
おそらく、信者や檀家さんが寄付をして並べているのだろう。

また、その石仏1つずつに、お賽銭を入れて参っている集団がいた。
しかも、階段の左右に石仏があるのだが、わざわざ1体ずつ左右交互に、である。
そういう参り方が、もしかするとこのお寺の伝統的な方法なのかも知れない。
すべて1円だとしても、100円や200円では済まない量だから、硬貨の準備も大変だろう。

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階段に登りきったところにある奥の院やその周辺、再び本堂にまわりその周辺のお堂などを巡り、何だかんだで1時間も長居した。

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前述したとおり、日常にない光景を楽しめることが、神社仏閣巡りの楽しみの1つではないだろうか。
今までそう興味のなかったお寺で、ここまで楽しめるようになったのは、1つの財産である。
きっと、ちゃんとした信者さんがお寺で求めているもの・感じているものとは、もしかすると異なるのかも知れないが。

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車でちょろっと行けば通えるお寺はたくさんあるので、ヒマがあれば巡るのもいいかも知れない。