キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

北木島・真鍋島お遍路 ミニ遍路 ~2日目・前編~

旅の2日目は、午前8時の渡船へ。
目指すは10分先にある、真鍋島。

昨日、北木島の巡礼の進捗は思わしくなく、まる3日かけないと無理ではないか、とも思っていた。
しかし、真鍋島は本島から距離があり、今回行かなければ二度と行かない気がする。
ということで、予定どおり行くことにした。

f:id:kickboy:20161212234527j:plain



【巡礼方法検討】
本浦港へ到着し、まずは切符売場へ情報収集。
しかし、お遍路に関する資料がない。
売場担当の女性もいっしょに探してくれるが、やはりないようだ。

この島でのお遍路は、廃れてしまっているのか?
と思いきや、渡船乗り場前には、小学生が作ったお遍路地図が掲示されている。

f:id:kickboy:20161212234535j:plain


さて、どうまわろうか?
通常なら1番からまわるのだが、1番まで少し距離がある。
ここは、時間を優先しよう。
ということで、近くにある79番からまわることに。


【88番まで】
港から北東方向へ進む。
人はまばらで、道幅の狭い道を歩くあたり、北木島と同じ。
道沿いにある79~83番までは、難なく見つかる。

f:id:kickboy:20161212234701j:plain


やがて、小高い場所にある神社に上り、84~86番へ。
84番までは、獣道続きで場所がわかりづらい。
ここだと思った場所に何もなく、諦めかけたところ、道から外れた場所に見つかる。

f:id:kickboy:20161212234855j:plain

f:id:kickboy:20161212234758j:plain


88番は、集落の奥にある。
とりあえず集落に入り、行けるだけ奥へと向かうと、とんでもなく強い勾配が続く。
住民も、こんなところを毎日往来するなんて、大変だろうな。
と思っていると、すぐ目の前に、大きな荷物を抱えたおばあちゃんが、ゆっくり階段を上る姿が。
これだけ不便な場所なのに、決して住む場所を変えないというあたりに、人が土地に対する思い入れというものを強く感じる。

f:id:kickboy:20161212235016j:plain


88番は、そこからずっと高台にある墓地の、いちばん高い場所にあった。


【5番まで】
いったん坂を下っていると、新聞配達をしているおじさんに話しかけられる。
お遍路をしていることを伝えると、周辺にある石仏の場所を教えてくださる。
地図だけではわかりづらいため、非常にありがたい。

2番まで行くと、その先は何と、海岸沿い。
遊歩道が整備されているとかではなく、岩場を歩かなければいけない。
先ほどのおじさんいわく、干潮時でないと渡れないらしい。

 

f:id:kickboy:20161212235748j:plain


今が干潮か満潮かわからないが、とりあえず進むと、どうやら先へ進めるようだ。
しかし、岩場と水面がギリギリのところもある。
もし今が干潮のピークを過ぎたころなら、急がなくては道がなくなってしまう。
足場が悪いながらも、慌てて進む。

残念ながら、「明らかにこれが1番」という場所は見つからない。
しかし、お地蔵さんがまつられていただろう台座が残っていたり、岩の上に小さな祠状の石があったので、それを1番とみなして参拝。
なお、その先には採石場があり、隅に5番が鎮座していた。

f:id:kickboy:20161212235321j:plain



【11番まで】
そこから、いったんおじさんとすれ違った場所まで戻り、住宅地の奥へと坂を上る。
おじさんに教えられたとおり、突き当りを左に曲がると、山道になる。
ひたすら上りが続き、汗をダラダラ流しながらも、ただ進む。
もう限界、ここいらで休憩しようか、と思った先を少しがんばったところに、城山の展望台がある。

空がくもっているものの、真鍋島とその周辺の島まで一望できる景観は、実にすばらしい。
ちょっとした広場になっており、静かで神聖な場所の雰囲気を、休憩がてら、しばし楽しむ。

f:id:kickboy:20161212235448j:plain


展望台から別のルートを歩けば、9~11番がある。
しかし、道が塞がっている、というかどれが道なのかさっぱりわからないので、いったん道を戻り、まわり道をする。
なお、このまわり道をした先が険しく、僕のような登山初心者が進んではいけないようなところだ。

f:id:kickboy:20161212235539j:plain


軽く遭難した気分になりながらも進み、何とか目的の9番・10番を見つける。
なお、さらに奥に11番があるようだが、道が藪で塞がっており、諦めるしかない。

f:id:kickboy:20161212235645j:plain


道を引き返す道中、いよいよ雨が降ってきた。
昼から雨が降る、と天気予報で見ていたので、これは想定内。
あわてず、レインコートを身に着ける。