キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

オタク遊戯

アニメのことが好きな人を「オタク」と呼び、堂々と卑下し、差別する。
そんな残虐な時代が、もっとも多感な中高生のころにあった。

アニメは好きなのに、それをおおっぴらにできない。
ひとえに「モテたい」という、多感な年齢ならではの欲望が、甚大なジレンマを生み出した。
「モテたい」思いは日に日に増し、いつしかアニメに敵意を持つほどになり、ぱったりアニメを見ることがなくなった。

今みたいに、アニメにファッション性があれば、もっと純粋に没頭できただろうに。


そんな強い思い入れがある、わけではなく、ただアニメのDVDを買ったよという話。

中高というよりは、小中時代に好きだったアニメ「魔神英雄伝ワタル」である。
テレビでは「1」と「2」の2シリーズがあり、さらにビデオ限定、いわゆるOVA版のお話も収録したDVD-BOX。
定価だと74,000円もするものが、ほぼ新品同様の中古で、わずか20,000円そこらで買えた。

f:id:kickboy:20161108002529j:plain


それこもれも、最近ハマっているフリマアプリのおかげである。
前々から欲しいとは思っていたけれど、中古でも新品の半額はしていたので、本当にうれしくてたまらない。


内容は、ごく普通の小学生が救世主となり、現実とは別の世界で、ロボットに乗り悪と戦う、というもの。
そらもう、ベタもベタな設定である。
ストーリーも、いかにも小学生向けで血なまぐささもなく、軽くてベタなお笑いが盛り沢山。


いやぁ、いい。

まずは心を無にして、純粋に話の内容にのめり込める。
1話ごとに変わった町を訪れ、ヘンテコリンな敵と遭遇する。
旅心というか、毎回少なからず「どんな話になるの?」と、期待に胸おどる。

それと同時に、オトナとしての視点でも楽しめる。
敵が、当時の有名人をもじったものだったり。
当時はやったローラースケートやスーパーボールが武器として出てきたり。
ロボットキャラが1~4頭身なのが、これまた当時はやったビックリマンの影響だったり。

その他、もろもろ。
いかに子どもの心をつかもう、というアイデアが、ふんだんに出てくる。
そういったものを感心しながら見るのも、楽しいい。


というわけで、お風呂テレビで昨日から観戦している。
1日1話ペースだと、年内に「1」を見終わるくらいかな?
そう思うと、けっこう長期的に楽しめるし、改めてお値打ちだったことを感じる。

まだまだ物欲が止まらないが、1つずつ満たしていきたいと思う。