キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

R-1感想

すっかり世間様から意見も出尽くし、日記ネタとしては古いとは思うけれども、R-1。
あえてこの時期に書きます。
録画していて結果知らない人は、今すぐこの文章を見終わってください。

あと、以下の文章は僕の個人的意見であり、すべてが的を射ているわけではないことを、ご了承ください。


例年「見て損した」と感じるこの賞レースをわざわざ録画してまで見たのは、ハリウッド・ザコシショウ(以下、「ザコ師」)と、シャンプーハットこいでが出場していたから。
放送できんのか?という、あらぬ期待感も、おおいにあった。

結果はまぁ、「見て損した」である。
面白くないものが、多すぎる。

特に顕著だったのが、小島よしお。
あんなネタで最終に残った時点で、このレース自体の面白味が半減した。
お客さんも失笑が精一杯、テレビ越しにでも伝わる険悪な空気を造っておいて、なぜ勝ち進めるの?
審査員も、視聴者投票した人も、完全に笑いの目が腐っている。


いちばん焦点となっている、優勝者について。
正直、参加者のラインナップを見たとき、いちばん応援したのがザコ師である。
で、実際優勝したときは、「こんなレースで優勝させたらアカンやろ」という絶望感。

ザコ師のネタを見て、大笑いした。
ただ、これは僕自身が、彼の新人時代からの姿を知っていて、そしてファンになったからである。
20年以上、一貫したスタイルで笑いを続ける姿はストイックであり、そのストイックさとネタのバカらしさが、笑いの一因かも知れない。
同じく大笑いしていた司会者や審査員も、同じ気持ちではないだろうか。

ただ、ネタそのものが面白いのかといえば、正直なところ「面白くない」の部類に入ると思う。
だからこそ、全国区の大舞台で優勝することに違和感を覚えるのだ。


がっかりだった他の要因としては、少し前述もしたが、審査員。

優勝したザコ師は、審査員がみんな、前述した彼の背景を知っているからこそ高得点をつける。
小島よしおは、事務所的な兼ね合いがあり、審査員が得点を入れざるを得ない、裏の事情がある。
これらは完全に推測ながらも、笑いのショーレースの審査として不適切というか、そんな裏事情がチラチラと見えた気がした。

あと、「またスケボーで登場かい!」という出演者の笑いを1つかき消した、カメラのスイッチングにもがっかり。
お笑いは、舞台を正面から撮るだけいいのってば!


逆に賞賛するべきは、何といってもお客さんだろう。
面白いところはしっかり笑い、面白くないところはしっかり抑える。
全国区でありがちな、登場だけで「キャー」というミーハーな歓声や、不条理な設定の説明段階で「ええ~っ?」という引いた声など、笑いを1ミリも知らないバカ客とは違う。

あれって、会場が大阪なのかな?
であれば、今後のお笑いの賞レースは、すべて大阪ですべきである。


今回のR-1の後、「テンション高ければ面白い」というムーブメントが起きないことを、心から願いたい。



http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3885408