キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

林道アタック!in 滋賀県・茨川

本当に久しぶりではないかと思えるくらい、昨日はほぼ1日寝ていた。
前夜の飲み疲れというのもあるが、連休の疲れが取れ切れていなかったこともあり、あえて活動をオフにしたのだ。
お陰で体はラクになった、と同時に、今日は朝から、どこか行きたくてたまらなくなった。

そんな矢先思いついたのは、野宿場所の散策。
かつて、ある山奥であつし君らと夜な夜な野宿して飲み明かした、第2段をするための場所探しである。
民家から離れて、火をおこしても大丈夫、というのが条件である。
ひとつだけ、その条件に合致しそうな場所を思い出し、車を走らせた。


向かった先は、滋賀県の「茨川」。
廃村であり、一度訪問したことはある。
普通車で行き、川でスタッグしててんやわんやになった、という、廃墟散策における黒歴史のある場所でもある。

国道から1本道を外れてから、しばらく林道が続く。
林道!
そういえば、今のジムニーに変わってから、林道をほとんど走っていない。
それ用にチューンナップもされているというのに、何とももったいない話である。

道は、舗装されていないながらも、比較的路面状態のよい、いわゆる「フラットダート」。
という印象だったのだが、ワダチやら大きな水たまりが次々とあらわれ、普通車ではキツイだろうという程度にガレでいる。

たまらん!
路面の凹凸にあわせて過敏に振動する、ジムニーならではの感覚。
ワダチを瞬時にとらえ、いかに車にダメージを与えないかを思考しながら走る、コース取り。

そして何より、秒単位で変わり行く、風景。
特に今の時期は、山が紅葉がかっており、何とも表現しがたい感動がある。
「情緒」といえばいいのだろうか。


残念ながら、林道は途中で行き止まりとなっており、廃村へは行くことができず。
少し戻り、車を停められそうな場所を見つけて、遅めの昼食をとる。
カップラーメンにパンという質素なものが、外で食べると、何でこんなにおいしく感じるのだろう。

食後は、ただただボーっとする。
風にゆれる木々の音、川のせせらぎ、野鳥の鳴き声など、目を閉じているだけでも、まったく飽きが来ない。
そういえば、前のジムニーを持っていたときは、林道を見つけてはこんな時間を過ごしてたっけ。
時間を過ごすというより、時間という概念を意識しないでいい、不思議な時間である。


久しぶりに、自分の中の“林道熱”が再燃しそうである。
これから冬にかけて、時間があれば山へアタックするのも、いいかも知れない。