キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

向島遍路 - (4)きる

巡礼におけるルールは、服装にもある。
こいつも、なるべく忠実に・・・と思ったが、どちらかといえば、自分のスタイルを優先したような。

(1)白い半袖シャツ
(2)白いハーフパンツ
(3)輪袈裟(わげさ)
(4)トレッキングシューズ
(5)金剛杖風キックボード
(6)白い軍手
お遍路は白装束が基本で、一説によると、死者の服装、つまり死ぬ覚悟をした修行、という意味合いもあるとかないとか。
で、本来なら長袖・長ズボン。
(1)(2)である理由は、暑さ対策というのと、洗濯してすぐ乾く素材の長袖・長ズボンが見つからなかったということ。
山も歩くのに半ズボンというのは、マムシにかまれる可能性などを考えたら、あまりに無謀すぎである。

(3)が唯一まともなもの。
お坊さんが、首からかけるヤツである。
これがなければ、おそらく今回のこの服装では、「お遍路さん」と認識されなかっただろう。

(4)は、山歩き対策。
ふだんキックボードで走るときは、ランニングシューズである。
でも、ローカットのトレッキングシューズでも、じゅうぶん走りやすかった。

(5)は、以前の日記で紹介したとおり。
かなりの時間と労力をかけた割に、だ~れも触れてくれなかった。

(6)は、「手甲(てっこう)」といって、名前どおり手の甲を守るための白い布の、代用品。
特注である(5)のグリップを、汚さないように、という意味合いもあり、装着した。
が、結局汗でベッタベタになり、汚れ止めの効果はほとんどなかったような。


お遍路さんの特徴的なアイテムとして、菅笠(すげがさ)という三角すい状の傘もあるが、これは購入したものの、持参せず。
かぶりものをしていると、キックボードで走ったときに、風ですぐ飛ばされるためだ。
あと数珠も必須アイテムなのだが、こいつは純粋に持って行き忘れ。

準備ひとつでも、これだけこだわり、アレンジするというのも、今回の旅の醍醐味だったような気がする。