事の起こりは、先週の昼飲み。
鍋パーティをしたいな、という話が上がり、では翌週アオちゃん(仮称)の家でやろうというところまでは、普通であった。
その会合に特別な興味がわいたのは、あつし君による、次のひとこと。
「熊肉を食べよう」。
ということで、土曜日は鍋パーティをすることとなった。
食材は、前述の熊肉をはじめ、鹿・きじ・うずらと、まず一般家庭の食卓には並ばないものばかり。
もちろん僕自身も、食べるのも見るのもはじめてである。
まずは、熊と鹿のくさみを体感するべく、フライパンで焼いてみて試食。
あれっ、こんなものか。
後味にちょっと獣臭が広がる程度で、思っていたほど強いにおいはない。
安心感を得てから、鍋のダシを作成。
タカノツメ・にんにく・しょうが・香草・にら・ねぎ・ごぼうなど、念には念をと消臭効果のある食材をバカバカ入れ、みそで整える。
そしてお肉を投入し、じっくり待つ。
お味のほうは、これだけ書いていればわかるとおり、うまい!
牛とも豚とも例えがたい、独特のしっかりした食感と、かめばかむほどにじみ出る肉独特の味と獣臭。
特に熊肉は、脂分も気持ち悪さがなく、おいしくいただける。
きじとうずらも、焼きと鍋で食べる。
だいたい鶏には似ているものの、やはり食感や味が異なり、おいしいとともに、面白い。
これだけ珍味を紹介して蛇足かも知れないが、おつまみには、塩ウニやらへしこやら、これまた珍味がそろう。
お酒は、地ビール・外国ビールが10種類ほどに日本酒・焼酎と、言葉どおり「酒池肉林」といったところだ。
ここまで徹底して、セオリーをひん曲げた飲み会をしてくれる仲間がいて、本当に楽しい限りである。
今回はちょっと受け身感があったので、次は自分からも、何かしらしかけてみたいものである。