キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

エーミールとぼく

【概要】
蛾のコレクションをしている少年に、同じく蛾を集めているエーミールという友人がいた。
ある日、エーミールが非常に珍しい蛾を、マユから孵化させた。
少年は、エーミールの家に忍び込み、その蛾を盗もうとしたが、誤ってつぶしてしまった。

それが、エーミールに見つかってしまった。
ところが、エーミールは冷静に少年を軽蔑。
少年が自分のコレクションをすべて差し出し謝ろうとするも、エーミールは拒否。

少年は、家に帰り、自分のコレクションである蛾を、すべてつぶした。

【問題】
少年は、なぜ蛾をつぶしたのでしょうか。


難しくねえっ?
と、今でも思う。

これは中学1年の国語で、実際に出された問題である。
古い記憶で若干ストーリーに誤差があるかも知れないが、大筋はあっているはず。
なぜか最近ふと、思い出したのだ。

当時、少年にはひどく感情移入したものだ。
何ともやるせない少年の行動、なんかわかるわぁ、という感じ。

であるが、これを文章にしろ、と?
感性と表現力を試されるこの問題に、中学1年で太刀打ちできるかっ!
というか、オトナであっても、できるかっ!
模範解答見てもピンとこず、三角つけられた自分の答案に納得いかなかったことを思い出す。

そもそも、わざわざこれを、文章に落とし込む必要があるのだろうか。
感想なんて、人それぞれでいいと思うのだが。


という愚痴が、25年ごしに浮かんできた。
もしかすると、当時の中間テストのストレスって、現在の仕事ストレスとか比べ物にならないほど、強かったのではないだろうか。