出勤中の電車で、やたらとコーヒーが飲みたくなった。
それだけ眠かった、ということなのだろうか。
ふだんコーヒーを飲まない僕にとっては、実に珍しい発作であった。
そしてコンビニに寄る。
今、コンビニのコーヒーがアツいことは知っている。
が、お恥ずかしながら、注文方法がわからない。
教えてもらおうにも、朝はレジの行列が絶えないこともあり、店員さんにあれこれヒアリングすることが申し訳なく感じてしまう。
ので、結局のところ、缶コーヒーに落ち着いた。
そういえば、昔は缶コーヒーにフィギュアのおまけってのが、定番だったなぁ。
缶コーヒーに限らずだが、あの「どうでもいいけれどつい集めてしまう」感じ、好きだったのに。
一度は、愛車ジムニーのフィギュア欲しさに、コーヒーも飲まないのに買いあさったこともあったっけ。
それはそれとして、日本人にとって、朝にコーヒー飲む習慣が案外常識っぽいことに、驚かされたことがあった。
誰かんちに泊まったりすると、たいがい翌日の朝に「コーヒー飲む？」って聞かれる。
そんな欧米じみたことせえへんわ、と反論したところ、他の人らから逆に猛反発をくらったこともあったっけ。
朝食の最後は、コーヒーなんかより、みそ汁の余韻で終わりたいほうなのである。
などなど、コーヒーにまつわるいろんな思いをめぐらせながら、1日かけて缶コーヒーを飲み干した。
眠気覚ましにはなったが、もう一日中口がコーヒーくさいし、おなかがカフェインで重いし。
つくづく、コーヒーが合わないな、と感じた。
そのくせ、「コーヒーはブラックしか飲まない！」というこだわりを持っているのだから、わけがわからない。
