キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

初秋!御在所岳

昔は死ぬほどイヤだったが、今はむしろ、心がおどる。
太陽よりも早く起きる、ということ。
きっとそれが、何かしら「楽しみ」の前兆であると、本能的に気づいているのかも知れない。

午前5時に目覚め、ほぼ始発に近い電車に乗り込む。
日曜は、会社の登山部による、登山であった。
今回の参加者は、過去最高の12人という、大所帯である。


三重県の、「湯の山温泉」という温泉郷に車を停め、登山口までの道を1時間ほど歩く。
この時点で、けっこう坂がきつかったりして、軽くバテる。

で、登山口に到着。
いきなり、道幅のせまい岩場が続く。
これがなかなか急斜面で、ハシゴのかかっている場所も点在する。
いつになく、アスレチックな道である。

ひとつ難所を越えた、と思えば、またも難所が続く。
いつも休憩は多いほうであるが、いつも以上に多く休憩をとる。
尋常ではないほど、バテるのだ。

唯一の救いは、風が涼しいこと。
木陰が多いし、太陽が雲で隠れているので、直射日光による被害が少ない。
カラダを酷使して汗まみれながら、足を止めると涼感が得られることは、ありがたいことである。
真夏でなくてよかった、とつくづく感じる。


さらに続く、急な登りと、クソ過酷な下り。
そして何より、恐ろしく流れてゆく時間。
すっかりランチタイムも過ぎ、空腹感という新たな障壁が立ちはだかる。
心が折れつつも、とにかく登るしかない。


ようやく山頂部にたどり着いたのは、午後2時半。
レストランで食べるカレーうどんの味は、それはもう、うまいに決まっている。

残念ながら、景色は濃霧でまっ白。
とはいえ、降水確率が高いにもかかわらず、登山中にまったく雨が降らなかったのだから、実に運がよかったといえる。


で、ロープウェイで下山し、温泉へ。
めでたしめでたし。
といいたいところだが、温泉施設に着くや、まさかの大豪雨。

温泉以外にもいくつか施設があり、いずれもオシャレなたたずまいなので、どれが温泉かわからず。
どしゃぶりの中、迷っているうちに体中がずぶ濡れ。

最後の最後に、最高にして最低のオチが待っていたのであった。