「カレーなんかうまくて当たり前や!」というセリフが、なぜか記憶から離れない。
これは、かつて「マネーの虎」という番組で、カレー屋のプレゼンに対して放った、大手中華店社長が放った言葉である。
飲食店だけにとどまらず、この言葉はもっともだと思う。
だからこそ、なぜなのかと疑問を感じるのだ。
というのは、僕の作ったカレーは、どうもまずいのである。
先週、金曜日の夜から家でひとりという状況があり、飢えをしのぐために作ったのであるが。
レシピどおりに、作っているはずなのであるが。
おそらく、敗因は肉であろう。
牛肉の代わりに、スジ肉を入れてみた。
また、足りない部分は、安売りしていたイカを入れてみた。
スジ肉は、本当に赤身部分がそがれた、スジ部分のみ。
イカは、処理の仕方がわからないまま、姿の状態からさばいた。
特にイカは、カレー全体ににおいが蔓延した。
で、2日目の昼くらいから、生ゴミ臭を放つようになってきた。
これは、どうやら保存法の問題らしい。
カレーって1週間くらいは持つもんやと思っていたけれど、ちゃんと冷蔵か冷凍せんとあかんらしいね。
結局、3日目の朝には、9人前あったうちの半分を、廃棄処分することとなった。
まぁ、正直3食以上連続で食べられるものではないけれど。
昔は、「隠し味」と呼ばれるものを次々と投入し、ぜんっぜん隠れてくれなかったこともあった。
シロウトはまず、アレンジを考えずシンプルに作るところからはじめたほうがいいのかも知れない。