キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

過去からの手紙

ふと、手紙を読んでみた。

その手紙は、自分の部屋のすぐ右手に、昔っから置いてあるもの。
その手紙に限らずだが、自分宛てに来た手紙というものを、ずっと置き続けている。
他の人はどうなのかわからないが、どうも捨てられずにいるのだ。

本題に戻ろう。
手紙を読んだ第一印象は、ただただ「青くせぇ!」というもの。
それもそのはず、18~19歳の、お多感でナルシスティックな時代のものだからだ。

相手は、同じ学年の女の子。
なぜか仲良くなり、手紙を交換することとなった、友人の“彼女”である。
恋愛を基調とした話ばかりなのだが、僕自身もそれを熱く語った手紙を送ってたんやろうなぁ、という形跡があり。
いやいや、ほんま青くさい。

あらためて、友人には申し訳ないことをしたな、と。
手紙には、友人と、その女の子とが別れるに至る経緯が、鮮明に書かれている。
ただでさえ、自分の彼女が自分の男友達と文通している、という事実だけでもイヤやろうに。


そんな、忘れかけていた青春の1ページが、じわじわと戻ってきた。
そろそろ手紙をすべて処分してやろうかな、と思っていたが、処分はもったいない。
写真なんかと同様、いやそれ以上に、自身の「過去」を思い出せる、特別な道具なのだから。