キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

灘・酒造めぐり2014~前編~

この年齢になっても、怖い、と思えるものは、数知れずある。
ときに、その対象は嗜好品にまで及ぶ。
なかでも、さまざまな過ちを繰り返した「昼に日本酒を飲む」ことは、本当に怖い。

といいながらも、結局のところ自らが舵をとり、酒造めぐりをすることとなった。

メンバーは、まきさんと徒歩くんの3名。
午前11時、阪神石屋川駅に早めの現地集合としたのは、過去2回とも、すべての酒造をまわれなかったことによるもの。


神戸酒心館(福寿)】
まずは1件目。
酒造という雰囲気を残しつつも、どこか新しさも感じる、「神戸酒心館」。
入口すぐにあるみやげ屋の、個性豊かなお猪口になぜか一同食い入る。

試飲は、担当者が順番に飲ませてくれる。
7~8杯、立て続けに入れてくれる。
量が多くてありがたいのだが、いかんせん入れるペースが早すぎて、1つずつをしっかり味わえない。
まぁ、総合的に「おいしい」ということだけがわかった。


【甲南武庫の郷】
続いて向かった「甲南武庫の郷」は、名産である「甲南漬け」はじめ、各種漬け物の販売をメインとした場所。
ここでも試飲できる、とネットに書いていたのだが、見あたらず。

さらに、併設された博物館のような建物は、昔の洋館のようで、レトロな雰囲気がすごい。
そこに、昔の漬け物工場で使われていた道具などが飾られており、これはこれで見ていて楽しい。

時間も正午手前だったので、腹ごしらえにおそば屋へ。
敷居が高そうにもかかわらず、定食が1,000円でおさまるというリーズナブルさ。
おそばのだしがガツンときいて、なかなかのアタリ。


【沢の鶴本館(蔵開き)】
それからは少し道に迷いながら、おとずれたのは「沢の鶴本館」。
運良く、この日は「蔵開き」という、酒造が酒を振る舞ったり工場見学をさせてくれるイベントがあった。

入場するや、まずは「ふるまい酒」が配られる。
試食のようなちょびっとではなく、コップ一杯につがれているため、ありがたい。
さらに、ちょうど鏡開きのイベント中で、限定300名の樽酒にもありつけた。

そこからは、工場見学。
見学できるエリアは意外にもせまく、工場の人も「聞かれたらこたえる」というスタンスで、基本は説明なし。

一度会場に戻ってからは、1杯100円という格安の樽酒をいただく。
その他、やきそば100円、たこ焼き200円、やきとり2本100円など、リーズナブルすぎるおつまみが多数。
昼食後なのであまり食べられなかったが、逆に腹ペコだったら、つまみをアテに飲みすぎていただろう。

舞台では、腹話術の演歌歌手がコラボレーションして出し物をしている。
意外にも、一同この舞台に釘付け。
それくらいパフォーマンスがすごい、というよりは、ただ年齢層が高いので演歌がツボの模様。

ちびちび飲むお酒も、途中から口が飽きて、最後は飲みきれず。
途中で飽きるほどのクオリティなのかも知れないが、まあワンカップよりも安い値段だ、文句は言えまい。


【沢の鶴資料館】
本館から道をはさんですぐに、資料館がある。
本来、試飲はここで行う。

ここでもイベントの延長として、外で物販を出している。
館内は、昔の酒造の様子がわかる資料と、売店。
売店では、原酒の試飲がある。

本館でふるまっていたのとは桁違いに濃く、強い。
しかし、本館でふるまっていたものと、基本的な味の系統が同じであることはわかる。


蔵開きで飲みすぎたか、このあたりで電池切れ。
酔っている感よりも、ただただ眠気が体をめぐりつつ、電車で少し移動。

つづく。;