キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

能勢温泉

本当はこの3連休、キックボードで旅をするつもりであった。
けれど、体調がすぐれなかったために、やむなく断念。
という、いかにもらしい理由で断念しているあたり、逃げ腰である。
もう少し若いころなら、思いついたらとりあえず実行にはうつしていたはずである。

とはいえ、この寒さ。
断念したことについては、1ミリの後悔もない。


寒い、といっても、3連休である。
家でダラダラ過ごすというのも、もったいなさすぎる。
せめて車を使って、近場にでかけようではないか。

ということで、向かったのは日帰り温泉
かつて、日帰り温泉にはアホほどハマっており、いまだホームページでコンテンツをアップしているほどである。
そういう意味では、日帰り温泉を目的に外出するというのも、久しぶり。


車の多い国道を、あいかわらず手に汗にぎりながら運転し、やがて田園風景に変わる。
到着したのは、「能勢温泉」。
能勢というのは、大阪でもトップクラスの田舎であり、同じく肩を並べられるほど田舎に住んでいる僕としては、妙な親近感のある場所である。
昔っから「行きたいな」と思いつつ、こうして訪れたのは、はじめてかも知れない。

大きめの旅館の一角にある温泉に、日帰りで入れるというスタイル。
入り口をくぐるや、左にフロント、右に券売機がある。
券売機で入浴券を買い、フロントにあずけようとすると「温泉の受付で渡してください」とのこと。

少し進んで右手に、温泉の受付とやらがあるので、ここで券を渡す。
すると、「玄関右手でスリッパにはきかえてください」とのこと。

ややこしいわ!
きょうびこんな殿様商売まがいのことして、よく生きていられるものだ。

のれんをくぐると、意外にも客がいっぱい!
脱衣所の会話や荷物から、どうやら登山客の団体であることがうかがえる。
なるほど、登山と温泉が組み合わさっているから、商売が成立するのか。


お風呂は、内湯が2つで、そのうち1つが水風呂。
そして露天風呂がある。
露天風呂があるときは、内湯にはつからない主義なので、迷わず露天風呂へ。

お湯は褐色がかっており、いかにも温泉といった感じ。
我が家から半径2キロ圏内で、お湯に色のついた温泉というものが、そもそも珍しい。

温度は、少し熱め。
いきなり肩につかるのではなく半身浴をすると、外気の冷たさとうまいこと調和される。
風景は、少し遠めの山が見えることと、露天風呂の敷地内にある手入れされた庭が見える感じ。
もっと開放的なビューがほしいところであるが、少なくとも近畿圏内で、展望が抜群の露天風呂は数少ない。

やがて肩までとっぷり浸かる。
温度が高いながらも、不快なのぼせ方はしない。
あくまでシロウト感覚ながら、今まで温泉に入ってきた経験上、これはなかなかいい湯である。

露天風呂の横に、ねっころがれる休憩所があるのだが、そこに10分休憩していても、ぜんぜん湯冷めしない。
気温4度であるにもかかわらず。
クールダウンと入浴を、1時間以上くり返した。


第一印象ころ悪けれど、ここは自分の中で「お気に入り」に入れたい温泉の1つである。
評価に個人差はあれど、関西圏の方は、ぜひともお立ち寄りくださいませ。