キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

週末おでん

酒の場となると、どうしても食べ物に対して、攻撃的というか、刺激的な印象を持ってしまう。
大衆居酒屋では、肉類や油ものなど、胃に負担がかかりそうなものが多いせいか。
鍋も一見やさしそうだが、暴食してしまうというリスクがある。
いずれも、注文をする僕次第で制御できるものではあるが。

そんな中、ひときわ「やさしさ」を感じるものがある。
実際はどうなのかわからないが、少なくとも僕はそう感じる。
それが、「おでん」。


金曜日は、仕事帰りにあつし君と合流し、おでん屋へ。
大阪駅前第一ビルにある「寺田屋」というお店。
この界隈は、前の職場にいた時にアホほどまわったが、盲点といえるべき一角にある。

20席ほどだろうか、カウンターとテーブルが並ぶ、こぢんまりとしたお店だ。
おかずは、これでもかというくらい、おでんが主体。
よほど自信があるのだろう。

メニューは豊富で、いずれもだいたい100円。
2人でまとめて注文すると、わざわざ1人ずつの注文したものを、お皿をわけて出してくれる。
おでん屋にあまり来ないのでわからないが、少なくともこの段階で感動した。

おだしは、ごくうす味。
にもかかわらず、具材にはしっかりと味がしゅんでいる。
また、味の染み込み具合が浅い、染み込みすぎ、といったものがなく、いずれもちょうどよい頃合いでいただけるのも感動。
注文して、待ち時間が少ないというのもいい。


あつし君との会話は、意外にも、人生相談とか人生設計とか、まじめな内容が多い。
もともと廃墟好きでつながり、廃墟でバカな写真を撮ったりとお互い子どもじみた遊びをする、という意味での「意外」である。

あえてここで内容は書かないが、話すたび、いつも新しい発見がある。
昔から人に相談することが苦手な僕にとっては、本当に貴重な存在である。
自分自身も、もっと人に相談することを、密にしたいなと感じた。
おでんと同じ、煮詰まりすぎもよろしくない。

ごめん。


で、最後は「山奥の廃線跡キャンプファイヤーしよう」との計画を約束し、お別れした。
最近は廃墟へも訪問できていないし、そっちの計画も進めたいものである。