キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

同窓キャンプ in 天川

顔をあわすたびに、どれほど言い続けていたことか。
ようやく念願が叶ったのは、皮肉にも台風の爪痕が依然残る今の時期。

日曜~月曜にかけ、ゴンタ一家・作三一家とともに、一泊でキャンプへ出かけた。
廃墟めぐりではよくやるが、ファミリーを巻き込んだ中規模のキャンプなんて、いつぶりだろうか。


無料の高速道路に乗りそびれ、おそらく台風により迂回が余技なくされた道を進み、午後1時過ぎに「円空の里 なごみ村キャンプ場」へ到着。
河川敷すぐのサイトを予約していたが、台風でサイトが崩落したらしく、少し高台の場所へ。
それでも、川へは近いし、むしろ川全体を眺められる。

途中で買った弁当を食べ、みんなでタープ・テントを設営してからは、自由行動。
川好きである僕は、子どもらを連れて、一目散に川へ。
来るとき、他の河川が濁流となっていたが、ここは青々と美しい色をしている。

まずは、キャンプ場横にある小川へ。
岩がごろごろしていて、子どもの川遊びには最適の場所。

冷たっ!
脚をつけるや、氷水かと思えるほど水温が低い。
天気はよいが、さすがに泳ぐことはできない。

小魚をとろう、と網を駆使するも、まったくのボウズ。
というのは、草場がないため、小魚の集まる場所がないのだ。

そのまま、サイトの前を流れる天川(てんかわ)へ。
ここでも魚を探すも、やはり草場がない。
冷水に浸けていた脚も、いつしか慣れてくる。
とはいえ、全身どっぷり浸かって泳ぐ子どもには、かなわない。


ひとしきり川を堪能したところで、夕食。
BBQなのに、肉がえらく少ない。
こんなんで足りるのか?という買い出し時の心配は、どこへやら。
むしろ余ってしまうあたり、みんな均等におっさん化していることを感じる。

今回、買い出し時にハンバーガーのバンズを見つけたので、思いつきでハンバーガーを作ってみることに。
網で軽く温めたバンズに、焼きキャベツ、トマト、焼肉、チーズをはさむ。
チーズは、バーナーでこげ目をつける。

こいつがまた、うまい!
調味料をまったく入れなかったのだが、むしろ調味料は邪魔やろ、と感じるほど。

決め手は、おそらくトマト。
トマトとバンズの相性がよいのだろう。

途中、湿度が高まったせいで、炭がおこらなくなるアクシデントがあるも、みんなおなかいっぱい。
気がつけば、まわりにいる何組もの客のなかで、宴会しているのがうちだけとなった。


翌日、朝食・片づけを経て、チェックアウト。
向かった先は、洞川(どろかわ)にある「面不動鍾乳洞」。
そういえば、鍾乳洞なんてはじめてでは?

駐車場に6台ぶんしかスペースがなく、いずれも埋まっていたため、近くの有料駐車場に停める。
鍾乳洞へは、坂道を上っていかなければならない。
歩道のほか、トロッコ列車も走っている。

看板には、「徒歩15分」の文字。
しかし、昔は「8分」と書かれていた形跡が、見え見え。
なるほど、トロッコ列車でもうけようと、書き換えやがったな。
鍾乳洞の入り口まで歩いてみると、案の定8分きっかりだった。

さて、鍾乳洞。
天井が低く、道幅がせまく、洞窟探検をしている感じ。
ひんやりとした気温が、実に心地よい。
鍾乳石は実に美しいが、折られた形跡が無数にあるのが、ただただ残念でならない。


最後は「道の駅 吉野路 黒滝」で昼食。
大盛りプラス260円のカレーを注文すると、普通盛りとほぼ変わらない量が出てきたのが、今回唯一残念なところ。
ここのレストランには、生涯行くことはないだろうけれど。

寄り道をし、渋滞に巻き込まれながら、午後5時に帰宅。
比較的近い場所だと錯覚していたが、なかなか距離がある。
けれど、昔っから天川村の雰囲気が好きだったし、また足を運びたい。


という感じで、楽しい2日間を過ごせた。
夏はあまり満喫できなかったぶん、秋で取り戻せそうな勢いである。