キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

嵐の中の鎌倉・東京ツアー~2日目~

昨日のつづき。


【to東京】
起きるや、外は大嵐。
木がなぎ倒されるのではないかと思われる暴風に、ガラス戸をばちばちと鳴らす大粒の雨。
オーシャンビューは見られなくとも、久しぶりに台風の猛威を直視できた。

そんな悠長なことは言ってられず、さらに台風が近づいてくるそうなので、あわてて支度し、出発。
ホテルを出たころは、いぜん風は強いものの、運良く雨はやんでいた。

電車はかろうじて動いていた。
が、逆方面の電車は運転見合わせをしており、いつ止まるかわからない状況のまま、東京方面へと移動。

【東京タワー】
何とか電車は止まらず。
駅を出ると、いぜん風が強いものの、雨は小雨で、傘ささなくてもしのげる程度。

さて、東京タワー。
すっかりアレのせいで肩身の狭い思いをしていながらも、やはり色とフォルムの美しさは、アレには決して負けない存在感。

展望台に上るや、意外にも人が多い。
台風ながらも、窓からはしっかり景色が眺められる。
山の頂上から見る街の風景はきれいなのに、こういう人工物の頂上からでは楽しめないのは、なぜなのだろうか。

藤子・F・不二雄展】
展望台から下に降り、4階で開催されていた「藤子・F・不二雄展」へ。
おもに原画が飾られているのだが、見ていてまったく飽きない。
藤子先生のマンガを見て育った世代ならではの感情か。

また、藤子先生のキャラクタを使った、トリックアートも。
たたでさえトリックアート好きなのに、この空間はたまらない。
好きなだけ撮影ができたのは、台風により客足が遠のいているおかげであろう。

屋外に出れば、等身大のドラえもんフィギュアが、80体も勢ぞろい!
1体ずつ、異なるひみつ道具を持っているのだが、道具を見ただけでもストーリーが思い出される。

半日は居座りたい空間だったが、さすがに家族旅行なので、泣く泣く撤退。

【浅草】
続いて、浅草へ。
悪天候のせいか、「雷門」の巨大ちょうちんは、閉じられていた。
仲見世商店街も、半分くらい台風で閉店。
それでも客が多いのは、さすが。

ここで昼食。
天ぷらのお店で、少しぜいたくな天丼をいただく。
が、どうもイマイチ。

天ぷらはサクサク感が好きなのだが、ベシャッと湿っている。
天丼はそんなものだ、と開き直りたいところであるが、味もそう特別おいしいという気持ちもなし。
ちょっと残念。

東京スカイツリー
そしていよいよ、アレ。
足を踏み入れるや、視線にうつったのは「展望台終日営業停止」の張り紙。
順風満帆な旅行も、ここでまさかのカウンターパンチ。

【上野】
余った時間をどうしようか、となったときに、「上野へ以降!」とごり押ししたのは、もちろん僕。
東京におったころ、何度も足を踏み入れた、聖地である。

ここでも台風の影響か、閉店している店舗がちょくちょく目につく。
が、ダミ声が鳴り響き、アメカジショップがひしめきあう光景は以前のまま。
自由に動き回れないながらも、じゅうぶんに楽しめた。

【帰宅、シメ】
そして帰宅。
新幹線は、案の定台風のため遅延しており、1時間ちょっとの遅れ。
次の日仕事だというのに、家についたのは午後11時。

まぁ、アレに上れなかったことと、帰りが遅れたことはネックながらも、逆に台風直撃しておいて、よくそれで済んだなと。
台風なのに、傘を一度も開かなかったわけだし。
「旅行」というものに昔から嫌悪感があったが、最近は純粋に楽しめるようになった。