キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

昼のキャバクラ

「キャバクラやぞ」
という例えが、未だに印象に残っている。
今まで床屋で散髪していた僕が、美容室とはどんなところかを尋ねたときの、友人ゴンタの回答である。

結局その後、美容室は飲み友達ko-noくん(男)にお願いすることとなったため、その例えが合致しなかった。
が、今日になってようやくわかった。
これほどまでに、納得がいく例えはない、と。


さておき。
先週から髪がボッサボサで、どうしても散髪がしたかった。
が、前述のko-noくんは、どうやらお休みの模様。

なので、今回は仕方なく地元の美容室へ行こう、ということとなった。
正直なところ、地元で通える場所が見つかれば、ko-noくんの美容室がある大阪までの往復時間が浮く、という気持ちもちょろっとあったり。

で、前々から会社帰りに外から見ていて、雰囲気がいいなと感じていたお店へ予約。
はじめての場所でどぎまぎしつつも、席へ通される。

担当の美容師さんは、僕のひとまわりも下の女性。
絶えず話を続けながら、対応してくれる。
ふむふむ、なるほど。
こいつはキャバクラである。


話に内容がない。
キャバクラは過去2回、連れて行かれるという形で行ったことがある。
そのときの印象が、まさしく合致するというか。

基本的に会話がニガテな性分であるが、「金払っているから相手がしゃべる」というシチュエーションは、もっとニガテ。
にもかかわらず、ひっきりなしに質問が飛んでくるのは、申し訳ないというか何というか、とても落ち着かないのである。

いや、もちろんそこで会話がはずめばいいだけの話なんだけど。
質問されて回答して、それをさらっと流されたのではね。
特に旅話とかキックボード話とか、こちらがあからさまに「話したい!」という話題をふっているのに、スルーされてはね~。

言葉遣いも、いちいち気になる。
これは僕自身がオヤジの域にいる、ということもあるのですが、「○○してる感じですか~?」などの、違和感ある語尾とか。


で、極めつきは、腕。
スキルです。
何じゃこら?

できるだけ短くして、とお願いしたのに、長さがそう変わらない。
まぁ、それでも上の毛は短めなので、よしとしよう。

問題は、横!
短髪だと、もみあげより上の部分がまっすぐのびるため、どうしても変になる。
それを解消したいために散髪に来ているというのに、思いっきり残ってもうてるやん!
このカドは、過去どんな床屋でも、必ずとってくれたところである。

最後のワックスがけのときに、「カドはワックスで固めて寝かしてくださいね」と言われて、そういうものかと思ったけれど・・・
いやいや、違うやろ!

で、左右が非対象である。
計算ずくでわざと、という品質のものではない。


ううむ、今になってこれだけ不満が出るのだが、なぜそのときは言えないんだろうか?
そのための、「お直し」の期間があるのだろうけれど。
他人事であれば「お直ししたらええやん」と思えるが、どうもそんな気分になれない。
遠慮する気持ちも当然ながら、いち早くko-noくんのところに戻りたい、という気持ちが強いというか。

大阪に出るのは土日なら大変だが、平日なら定期の範囲内だし、そもそも平日に行けるというのはメリットだし。
何より、オーナーさんに切ってもらえるという特権があるし、技術的に確かな安定感があるし。

今回は、ちょっとした授業料だった、と自分の中で清算したい。
で、明日からどこまでセットで隠せるものか、不安でたまらない。