キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

昔のロボットアニメがこんなに面白いわけがない

体温計など使わなかった20代のころとは一転、具合が悪くなればすぐに計測。
命が惜しいお年頃なのだろうか。

ただ土曜日は、出先で体温が計れなかったため、何とか自分をだましながら動いていた。
こいつはイカン、と限界を感じて帰宅し、あわてて熱を計ると、案の定38度を超えていた。

原因不明の高熱というのも、気持ちが悪いものだ。
睡眠もじゅうぶんだったし、寝冷えをした覚えもない。
ということは、広島やら香港やら過激な旅行が立て続いていたり、その間に繁忙期がやって来たりすることの、過労なのかも知れない。


それから、日曜の昼過ぎまでは睡眠。
微熱にまで下がったものの、まだ体の倦怠感と頭の不快感は戻らず。
もう一度寝ようにも、さすがに寝すぎたためか、頭は覚醒してしまって寝られない。

布団から出て何かする元気はないし、部屋にテレビはないし。
でも何かしたい。
何ができるかを考えた結果、パソコンでムービーを見ることに。


パソコンはデスクトップ型なので移動は難しいものの、キーボードとマウスがワイヤレスなのが好都合。
ディスプレイも27インチだったか、ムダに大きいものを使っているので、実質寝ながらパソコンを操作できる。

で、ムービーはだいぶ前にダウンロードしたアニメ。
ふだんアニメは毛嫌いして見ないのだが、昔ハマったものなので、安心して見られる。


ううむ、おもしろい!
30分枠の毎週連続のアニメで、ロボットアニメと分類されるのだろうか。
ざっくりいえば、少年が悪に向かって、ロボットを操作して戦う、というものだ。

もちろん、これだけ聞いたのであれば、さしておもしろくなさそうである。
しょせん子どもだまし、といった具合に。

それが、おもしろいのである。

毎回、主人公たちが訪れる場所は異なる。
その地にはその地なりの気候があり、文化があり、生活がある。
これは旅で感じるそれと、似た興奮である。
背景もほぼ変わらず、30分ただスピード線と犠牲音で終わっていた、あのアニメの末期とは異なる。

で、途中で出てくる悪者も、毎回違う。
もちろん悪さをしかけるのであるが、例えば村をすべて焼くとか、村人を殺すとか、そんな致命的な悪さの寸前で止まる。
最近のコミックみたいに、少年向けだというのに、とりあえず悪さを強調するために殺しまくるという残虐さがないことがよい。

そして、戦う主人公。
少しずつ強くなり、技を覚え、ときに仲間と連携する。
決してマンネリしない工夫が、飽きを感じさせない。

途中で出てくる、ストーリー後半くらいに解決されるであろう謎や、登場人物それぞれの個性、お約束、などなど。
どうしても分析的な視点で見てしまうが、そういった視点でも楽しい。
なぜこんな精巧なアニメがマイナーなのか、という疑問を抱きつつも・・・


とりあえず、10話まとめて見て、すっかりその世界にのめりこんでしまった。
アニメに陶酔する感覚というのは、本当になつかしい。
早く続きを見て、おもしろマジカルしたいところであるが、まずはこの繁忙期を乗り越えることが優先なので、しばらくおあずけ。
繁忙期を越えたときの、ごほうびにするというのも、いいかも知れない。