キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

七夕今昔物語

年に一度しか会えない男女、といえば、ロマンスに感じる。
年に一度は会える夫婦、といえば、ただの単身赴任あるある。
どうやら、あの2人は夫婦なんだってね~。

そんな七夕雑学はさておき、土曜日は夕方から、七夕祭りへ行ってきた。
場所は、我が地元・交野市にある、機物(はたもの)神社。
いちおう、「七夕伝説発祥の地」なのだそうな。
その知名度の低さたるや、市長もっとしっかりせいとぼやきたくなるほど。

この祭りへは、毎年来ているわけではない。
というか、数えるほどしか来たことないのではないか。

自転車で向かったのだが、近くの小学校に設置された臨時駐輪場に停めさせられる。
昔は、神社の前に停められたはずなのだが。

数分歩くと、神社の入口。
おるわおるわ、中高生の群れ。
この学生さんたまり率は昔と変わらずであり、「地元の祭り」から「全国」へ進歩できないゆえんであろう。

せまい境内の両側には、ずらっと縁日が並ぶ。
縁日の密度でいえば、そこいら界隈のお祭りには負けていないような。

さすがに、足を止めて興奮するような少年期の心は、完全に失われている。
ただ、冷やしきゅうりを売る、という発想の斬新さというか、盲点というか、そんな屋台に驚かされた。

人ごみを抜け、本殿近くへ来ると、何本もの笹が立てられている。
もちろん短冊が無数にくくられており、その景色に魅了される。

当然、その場で短冊に願いを書くことができる。
受付で100円払うと、短冊が2枚与えられる。
昔は3枚だったのに・・・
開発により急速に増加した地元民に、神様も追いつかなくなったのだろうか。

そして、本殿へお参り。
本殿入口にある、円形のわらをくぐり、手をあわせる。
家の近所にありながら、まるではじめて来たような不思議な感覚に襲われるのは、神域の力によるものか。
いやいや、ふだん本殿まで寄らないためか。


そんなこんなで、ついつい昔と比較しながらも、ややノスタルジックな気持ちを感じられた。
ちなみに、なぜかこのお祭りは足もとにかなりの頻度でお金が落ちており、中学校時代はそれを拾っては買い食いを楽しんだものだ。

今考えたら、神社で金拾うという行為が、何ともバチあたりに感じるか。