キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

上賀茂手づくり市

近くて、遠い場所。

歴史を感じる街であり、遊びにも適した街。
これほどまでに魅力的な場所であっても、「いつでも行ける」という感覚が、足を遠のけてしまうのだろう。

そんな京都の街に、2日続けて行けるというのは、容易なことであるはずなのに、どこか特別な感じがする。


土曜日の骨董市の翌日、日曜日は上賀茂神社へ行ってきた。
「上賀茂手づくり市」という、一点モノや珍品を探すにはうってつけのイベントがあったのだ。

手づくり市」といえば、何度か足を運んだことある、枚方の「五六市」というものを思い出す。
「五六市」が歴史街道を利用したものであるのに対し、この「手づくり市」は神社の境内を利用したもの。
この手のイベントは、何かしら歴史を結びつけることが常となっているのだろうか。


上賀茂神社へ着くや、境内の広さに圧倒される。
奥へ行けば強い日差しを遮断してくれる木々、そして足をつけるだけで暑さをやわらげてくれる、境内を流れる小川。
人工的に整備されすぎた公園ではなく、「自然」を満喫できるスペースとなっている。

ブースの数は300近いらしく、1店舗ずつがすき間なくぎっしり詰まっている。
どこから見たらええねん、と思わず迷子になってしまうほど。
店舗ごとの間隔が広い五六市とは、全然違う。

ブースの種類は、千差万別。
どちらかといえば、時間を持て余したママさんが作ったアクセサリー、という小規模なものよりも、業者というか、出店物で生計を立てている感じのものが多い、気がする。
あと、食料も多め。
漬物屋さんの冷やしきゅうり漬けは、100円という値段設定が非常にうまく、迷わず購入してしまう。

気になるものがちらほらあるものの、どうしても躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
「本当にこれを日常役立てるのか?」と冷静に考えると、なかなか手が伸びないのである。


広くてブースが多いとはいえ、一見してそのブースに興味のあるモノがあるかないかは、前日の骨董品市よりはわかりやすい。
2時間ほどまわり、正午くらいで切り上げ。

せめて昼食をとれる規模の飲食店が出ていれば、昼からも長居できるのだが。
それでも、「また来たい!」と思える規模ではあった。

確か月イチくらいの頻度でやっているので、季節ごとに訪れるのもよいかも。