キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

なんでもストアー

何度も書くことであるが、フリーマーケットが好きだ。
理由はたくさんあるが、いちばんの理由は「何が売っているかわからない」というところにある。

同じ理由で、リサイクルショップも好きだ。
が、最近はリサイクルショップもチェーン化というか、大型店舗が増え、今一つ面白味に欠ける。
というのも、ジャンルごとに整備されていることや、売れそうなものばかり並んでいて、どうも「掘り出し物」を見つける期待感に欠ける。

そんな欲求を叶えてくれる場所が、意外にも近所にあった。


うちから車で30分もかからない、枚方家具団地という場所の近く。
国道1号線を走っていると、「なんでもストアー」という店舗が目に入る。
どこか異質な雰囲気なので、地元民なら見たことあるのではないだろうか。

お店の前が、駐車場になっている。
が、区画がいっさい整備されていない。
もはや路上駐車をしているような気分になる。

お店の前には、雑然と置かれた、リサイクル品の数々。
店舗に屋根はあるものの、壁や窓といったものがない。
つまり、ほぼ雨ざらし状態。
店舗の外側にあるものに至っては、完全に雨ざらしにあった形跡すらうかがえる。


大きく、「厨房用品」「事務用品」「家具」「骨董品」「その他」とわかれている。
が、特に「骨董品」と「その他」に至っては、何のジャンル分けもされていなければ、陳列もまばら。
ワンピースのフィギュアがあると思えば、昔の8mmシングルが大量にあったり、現代人では読みとれない文字の帳簿らしきものがあったり。
もう、時代錯誤もはなはだしい。

前述の8mmCDのように、明らかに売れ残りで需要も薄いだろうものを、ほこりをかぶせた状態で堂々と売っているあたりの潔さは、何とも感慨深い。
また、ひとことでは説明しきれないくらい、本当に品物の年代もジャンルも広い。
このあたりが、大型リサイクル店との大きな違い。
自分の中で、どストライクな部分である。


何げに入ったつもりが、ついつい長居してしまったことは、言うまでもない。
「個人経営のリサイクル店めぐり」・・・
またひとつ、大きな趣味が芽生えた気がした。