キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ふる里

家の近所の居酒屋へ、飲みに出て行く父親を見てうらやましいと思ったのは、大学生のころ。
もちろん飲みに行くこと自体は、大学時分ひんぱんに行っていた。
ここでキーとなるのは、「家の近所」というところ。
高校までの友人とはほとんど疎遠で、地元で飲もうという行為そのものが、どこか落ち着いたオトナの娯楽のような感覚で、うらやましかった。

そんな羨望が、気がつけばかなっているような気がする。


土曜日は夕方から、中学の友人、ゴンタ・作三(仮称)と男3人で飲み会。
お店は「ふる里」という、このメンバーで飲む場合かなりの確率で訪れるところ。
自転車から5分という、最高の条件にある。

なぜかキウイがのった「やさいサラダ」は相変わらずてんこ盛りで、日によって味の当たり外れがある「しし肉(焼き)」は今回当たり。
土曜日だというのに複数の予約が入っていたり、気がつけば満席だったりと、意外すぎる人気である。
無愛想でマイペースな接客も、なぜか許せてしまうあたりも、このお店の味である。


さておき。
近況報告もそこそこに、話題といえは仕事やら結婚やら、実に歳相応のもの。
アホみたいなことばっかり言うてた中学時代に、オトナになってこんな形で飲んでいるだなんて、夢にも思わなかったであろう。

語り合うというよりは、今回は僕が相談に乗ってもらった形となった
特に仕事においては、年明けからの不調が引き続きすぎて、飲む前まで転職サイトをあさっていたほどである。

そんな話に、自身の生活や体験談をもとに具体的に話してくれたり、本当に辛いと思っている箇所を掘り出してくれたり。
同級生ってただバカ騒ぎして楽しむだけの間柄だと思っていたのは、もうはるか昔の話である。
増して地元の友人は、どこか切っても切れない縁というか、不思議な力で結びついており、お互い助け合おうという気持ちが強いというか。
だからこそ、自分の弱さや甘えも、素直に吐き出せるというか。


もちろん、真剣な話だけではなく、バカみたいなことも言い合ったり。
毎度ながら、本当にいい時間の使い方ができたな、と感じる。

次回はBBQ、という予定も立てることができたし、また貴重な時間を楽しめる機会がつながった。
そう思うと、仕事で悩んでばかりいる自分が恥ずかしくなるし、プライベート楽しいからええやんという割り切りもできる。

いつも楽しい時間を、ありがとう!