キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ヒゴノモ通信2013.3

たまたま録画していた、火曜日の深夜番組を見た。
我が聖地であり、3年前まで働いていた、肥後橋でのロケであった。

「なつかし~」という感情が芽生えなかったのは、ほぼ毎月ここに飲みに来ているためであろう。
そして、偶然にも火曜日の夜も、飲みに来ていた。


仕事の残業週間に突入し、みんなが残業している背中にわびを入れながら、定時に会社を出発。
午後7時には、「旬彩 皐月」へ到着した。
最近3回に一度は、ここである。

しっかり旬の食材がそろっているのは、さすが。
魚介から山の幸まで、すべてが外れナシというのは、いつもながらありがたい。
こういう上等なお店で飲むのは、久しぶりではないだろうか。

すいません、何度も来ては毎回書いてしまっているため、お店のレポートがどうしてもこのくらいの文字数になってしまって・・・


メンバーは、ひさびさの大入り、8名。
みんながそろったころには、6人がけのテーブルはきゅうきゅうである。
この人数で1つの話題を共有するのはむずかしく、やはりいくつかのグループにわかれては、いろんな話がはずむ。

話すメンバーも、固定ではなく、コロコロ変わる。
誰かがトイレに立つたび、必然的に席替えとなるので、なかなか便利なシステム。
このシステム、テーブル席のときは使えるな。


参加者のうち1名は、初参加の徒歩くん。
前の会社の、飲み仲間である。
徒歩くんもすでに転職をしており、皮肉にもお互い、前の職場から1分のお店で飲むこととなった。

みんな集まる場で恐縮ながらも、近況の報告もろもろ、情報交換をした。
彼の転職後おそらく会うのはじめてなので、元気そうで何より。
家が遠いというのに、わざわざ来てくれたことにも感謝、である。


そして今回は、常連たろさんが今月いっぱいで大阪から離れるとのことで、実質最後の参加となる。
正直、転勤しても何かと大阪出張の際にはいっしょに飲めるだろう、と先月は安心していた。
が、どうやらそれは原則ないそうな。

となると、よほどきっかけがない限り、会えないこととなる。
およそ3年間、ほぼ毎月のように飲んでいた仲間が、急にいなくなる・・・
という思いとはうらはらに、いっしょに飲んでいる間は、ついいつものペースで話してしまう。
本来ならもっとがっつり話して、別れを惜しむべきなのに。


午後11時前に、解散。
途中まで徒歩くんと同じルートだったので、近況の続きもろもろを話しながら帰った。

お別れし、ひとりで電車に乗ったとたん、である。
改めて、たろさんとお別れすることの実感が、ぐっと押し寄せてきた。

前述のとおり毎月飲んでいたこともそうだが、僕が立ち上げた「肥後橋で飲もう!」という会に対して、本当に協力的であり、よき理解者であり、よき相談相手であった。
そのうれしさの反動もあり、気がつけば、涙。
決して、酒を飲んだから涙もろいということではなく、本当に悲しくなったのだ。


以前のヒゴノモ通信にも書いたかも知れないが、あらためて現状は永遠に続かない、というものはないと実感した。
そして、去年から言っている「一期一会」の大切さ。
またひとつ、人として成長ができるきっかけができたような。

決して人が去るマイナスな側面だけではなく、昔の常連さんが戻ってきたり、新しいメンバーが増えたりリピートしてくれたり、プラスな面もある。
そして、いつも来てくれる人もいる。
あらゆる状況においても、みんなで楽しみ、自分も楽しめる、そういう場づくりを心がけたいものである。