この歳になっても、苦手なものはある。
世間体というものさえなければ、叫んで逃げてしまいたくなる。
その1つが、注射。
もっといえば、血管に突き刺すタイプのもの。
さらにいえば、採血。
そんな苦手な採血というプロセスが組み込まれた、健康診断という地獄の儀式へと赴いた。
やや過言のフシはあるが、健康診断自体、あまり好きではない。
その大きな理由が、テキトーさ。
前職から、ロクな病院に当たったことがない。
健康診断とは、そういうものなのだろうか。
今回も、ひどいものであった。
いきなりインパクトが強かったのは、X線検査。
何と何と、撮影時に部屋のドアあけっぱなし!
法律上、これは許されることなん?
問診も、「最近何か変わったことないですか?」の質問にYESと答えると、診断結果項目の6つの欄が立て続けにマルつけられる。
いっしょに行った同僚なんてもっとひどい。
「マイコプラズマ発症してセキが止まらない」といえば、「あぁセキね~」と軽く流される。
「いっぺん呼吸が止まって夜中起きたことがあるんですよ」といえば、鼻で笑われる。
その他、例年お約束。
・視力検査、Cの向きが外れても何度もやり直しOK
・聴力検査、看護婦さんがピー鳴らす指が丸見え
そんな病院に、血を抜かれるのだ。
恐怖以外に、何でもないだろう。
というか、ええかげん採血せずとも血液の成分分析できるテクノロジー開発してくれよ。