キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

プレゼンのプレゼン

はじめてのプレゼンテーション(以下「プレゼン」と記載)は、大学のころだったか。
内容は覚えていないが、必死こいて資料を作り、必死こいて説明をしたような。
社会人になったら、こんなメンタルをそぐ作業が毎日あるのか、と意気消沈したものである。

運のよいことに、社会人になってもプレゼンというものは、ほとんどしていない。
顧客への小規模な提案などは何度かあるものの、会議室でエラいさんの前で挿し棒使いながら・・・というシチュエーションはない。

にもかかわらず、今日は会社のプレゼン研修へ参加した。
任意だというのに参加した理由は、ライター職にも通ずるものがあるだろうという社会人的なことと、タダやし役立つならばというセコい考えによるものである。


研修の参加者は、30名。
うち同じ部署の人が5名いたが、あらかじめ座席が指定されており、研修中は話せない状態になっていた。
他部署の人とはほぼ話をしたこともないし、孤立した状態で研修はスタート。

研修内容は、それはもうすばらしいものであった。
内容が多くてとても説明はできないが、眠気というものをまったく感じなかいほど、絶えず真剣に話を聞いていた。


さておき。
モノがプレゼンだけあって、実際にプレゼンを行う演習も要所で用意されていた。

まずは、自己紹介。
ただでさえ、飲みの場であっても苦手だというのに、こんなアウェイ感ただよう場所で自己紹介て!
しかも1分で、内容に制限のある状態でて!

案の定、自己紹介はガッチガチの状態で行われた。
また、他の部署の人というのがインストラクターやら営業さんやらなので、下手さが露呈するという屈辱感は、とても文章ではあらわせない。
キックボード旅の話はドン滑りするし、これだけで1日の半分のカロリーは消費した。

さらに、最後にチーム内でのプレゼンも。
6人チームで、制限時間内に仕上げてプレゼンしあうというものであるが、ここではとにかく時間が短い!
題材を捻出するだけで時間がかかるため、ストーリーをざっくり考えることがめいっぱいで、とてもセリフを組み立てることができない。
「それなりにはできる」と思っていた自分のプレゼンの稚拙さには、ただただ肩を落とすしかない。


全体的な内容としては、期待どおりライター業に共通することも、多々あった。
もっといえば、日々のこの日記においても通ずることがあった。

「テーマに一貫性を持たせる」というのが、特にそれ。
ネットで日記を書いたことがある人なら、経験はあるはず。
何のプランもなく日記を書くと、けっきょく着地点が見えず、支離滅裂な文章になってしまう。

まぁ、僕のこの日記もそれに近いかも。
研修があり、そこそこ感じたことはあれど、それを五月雨式に説明しているだけなので、読み終えたら「結局、どれが言いたいの?」となるはずである。
申し訳ない、と思いながらも、そのままのスタンスで続行するけど。
プロのブロガーやコラムニストの文章が読みやすいのは、そのへんテーマが一貫されていることにある。

あと、これは常々気をつけていることだが、「事実」に対して「効果」も書く、ということ。
ようは、「有名なラーメン屋に行ってきた」という一文があっても、それはただ事実を並べただけ。
それに対して、「期待どおりおいしかった」「並ぶほどでは」などという感想を付加する、ということ。
これがないと、少なくとも人に読ませる文章としては、印象が変わってしまうということ。


そんなこんなで、非常に刺激的な1日となった。
今日習ったことを身につけるには、相当な時間と経験が必要となるだろう。
仕事で、少しずつでも小出しにしながら試していこうと思う。

ちなみに、この日々の日記は今までどおりやります。
読み返すことすらしないこの文章に、そこまで気はつかいたくないからね。