キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

國乃長、蔵開きと猛反省

朝から酒を飲む。
という行為は、「ダメ人間」を象徴する言葉ともとれる。
だからこそ酒飲みは、やれ花見だのBBQだの、きっかけを作りたがるのだろう。

そんなきっかけに誘われたら、断る理由が見つからない。


先週の月曜日、摂津富田の「國乃長」という酒蔵で、蔵開きがあった。
ざっくりいえば、年に一度、酒蔵さんが新酒ができたのを祝って、酒蔵で酒をふるまったりするイベントなのである。
もっとざっくりいえば、朝から合法的に酒を飲めるイベントなのである。

あつし君ほか計7名、半数が初対面ながらも、駅で落ち合って酒蔵へ。
酒蔵の前に着くや、もう酒蔵前は人がごったがえしている。
ここまで人気であることは、想定外である。


入り口で1,000円分の金券を買い、その金券で各種飲食物をいただける。
ただで新酒がいただけると思っていたので、やや期待はずれである。

しかしながら、酒は3種類ほどあり、樽酒にいたってはコップ1杯100円という安さ。
中には金粉が入っており、味は上品で、とても同じ値段のワンカップなどとは比べようがない。

他にも、この酒蔵では地ビールも作っていて、地ビールが300円でいただける。
いずれも独特な個性がありながらも、日本人の口にあう上品なテイストである。


場内にはあらかじめテーブルが用意されているが、いずれもすでに満席。
それでも強引に、広場の奥に陣取る。
酒蔵に転がっているビンケースを調達し、足下にある平べったい鉄板をのせて、即席のテーブルを作る。

初対面者が多いとのことで自己紹介がはじまるわけだが、日本酒の勢いはすごい、5分もしないうちにワイワイ仲良くなっている。
途中、雪が降ることもあったが、そこは熱燗でカバー。


・・・という、楽しいイベントだったのですよ。
ただ恐ろしいのは、その途中から記憶がないということ。

断片的な記憶をたどると、いつしか隣のテーブルの人に合流していること、カナダ人とオーストラリア人と英会話していること、おばちゃんに選挙行かないことに説教されていること。
本当に、断片的である。
にもかかわらず、デジカメにはその光景がくっきり記録されているのだから、間違いなく事実あったことなのである。

そこから、本当に記憶がない。
駅まで向かったこと、電車に乗ったこと、なぜか顔とこぶしが血まみれであること。
携帯で電話をかけまくったこと。
しかも、そのうち1つがまったく見ず知らずの番号であること・・・


意識が戻ったころには、終電間際の京橋駅であった。
最寄り駅の改札では入場履歴が時間経過しすぎで、通れず。
調べてみると、何と7時間もの間、電車に乗っていたらしい。


迷惑かけた方がいたなら、本当にごめんなさい。
何より記憶がないことに、不安で仕方がない。

もう日本酒は飲みません!
とまでは言わないまでも、日本酒は1日2合までしか飲みません!