キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

丹波篠山ドライブ

枝豆。
それが欲しいだけのために、1日費やして遠出するのも、悪いものではない。

まぁ、多少の過言はあれど、日曜は丹波名産「黒枝豆」を求めて、車で丹波まで行ってきた。


絶好のドライブ日和ということもあり、混みあう道はあれど、2時間くらいで篠山市へ。
この時期のここの風物詩は、何といっても黒枝豆売り。
道の左右に即売所が構えられており、1キロ単位で黒枝豆が売られている。

ちなみに黒枝豆は、10月の初旬から、まさに今の時期までがピーク。
それ以降は、「黒豆」となってしまうために、今回が黒枝豆を購入するラストチャンス。

2年前に来たときは500円が相場だったのだが、今年は700円と高騰している。
猛暑だと、収穫量が減るのだろうか。
それとも、不景気のあおり?


即売所はいったんスルーし、篠山城跡に車を停め、その界隈を散策。
なんでも、近くの商店街でお祭りがあるそうな。

商店街へ寄ってみると、お祭りもさながら、あちこちで黒枝豆と栗の販売をしている。
特徴的だっったのが、複数のお店で見られた売り方。

「まずは他店に寄ってみたらいい」と、その場で売るのではなく他店と比較することをうながす言い回し。
ふつうなら、他店へ逃がさない工夫をするだろうに。
しかしながら不思議と、そう言ってくれたお店は後々に印象が残り、他店を見て手ブラなら寄ろうと思ってしまう。
恐ろしい心理トリックである。


たいがいのお店では、黒枝豆の試食ができる。
当然ながら、うまい!
他の枝豆より大粒で、ホクホクしていて、独特のうまみが奥にある感じ。
あらためて、買いに来て正解だと確信する。

数店まわり試食を重ねると、味の違いを感じる。
果たしてこれが、豆そのものの違いなのか、ゆで具合や塩の量の違いなのかは、判断がつかない。
ただ、「川北黒枝豆」というブランドがあるらしく、これは特においしく感じられた。


商店街をひととおり物色したところで、昼食。
丹波の名物の1つである、いのしし肉を食べることに。

しし肉丼を注文し、食べる。
あれ?
しし肉は相当好きなのであるが、まったくもっておいしいと感じられない。

どうやらしし肉は来月あたりからがシーズンらしく、おそらく目の前の肉は、冷凍ものなのであろう。
ただ、食べた後の満腹感は十分なものであった。


食後は、商店街から1本延びた道を進み、春日神社という場所へ。
午前中に人だかりができていたのだが、今は閑散としている。

特徴的なのは、能の舞台である神楽があること。
不思議なのは、通る人のほとんどが、なぜか神楽の軒下をのぞいていること。

興味本位でのぞいてみると、大きな甕(かめ)が5つほど、横たわるように置いている。
あとで説明を聞いたが、神楽の演舞で舞台を強く踏んだときの音を、響かせるためのものだそうな。
そして、こうして一般公開することは、非常に珍しいとのこと。


とまぁ、存分に楽しみ、栗500gと黒枝豆2kgを購入。
うち、黒枝豆は商店街の2箇所、帰りの国道1箇所、計3箇所で購入。

家に帰っても、「食べ比べ」という楽しみが残るあたりも、魅力的である。