キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ほねやすめ

週末に、急激な頭痛に襲われた。年に数回、原因不明の偏頭痛に悩まされがちであるが、いつもより強い。軽く、吐き気をもよおしそうになるほど。頭痛薬を飲み、何とか治まったかと思いきや、翌日ぶり返し。頭痛薬のない時代に生まれなくてよかった、と心から思える。おそらく今回の原因は、眼精疲労によるもの。残業が続いていたこともあり、ディスプレイを凝視する作業が多かったこともあり、プライベートでスマホを見る時間が多かったこともあり。首や肩がやたらに凝っていることも、それでうなずける。そうであれば、首や肩をほぐさなければ。ということで、会社が定時帰りだったので、整骨院へ寄った。駅前の、一時期よくかよっていた場所。キックボードで転倒し、ムチウチになったことがかよう原因であることは、恥ずかしくも隠せぬ事実である。整骨院の扉を開くや、「ずいぶん久しぶりですね」のひと声。半年ものブランクがあるというのに、覚えてくれている。これはただ純粋に、うれしい。他の従業員さんも覚えてくれていたらしく、これこそ「アットホーム」という形容がぴったりくる。おおげさな表現になるが、こうして自分が居られる場所がある、ということは実に心地がよい。よく飲み屋ではこういう感覚に陥るが、まさか整骨院で味わえるとは。待ち時間もなく、早速診察。まずは問診。ひととおり症状を説明したあと、「症状が出た直接的な原因は?」「症状によりどんなときに辛さを感じる?」など、やけに具体的なことを聞いてくる。ぴんときた。そういえば以前、整骨院の保険適用の基準が、きびしくなると聞いたことがある。クイックマッサージのノリでやってくる患者は、保健適用外になるとか何とか。まさしく、それの影響によるものだろう。まぁ、広い意味ではマッサージが目当てである僕には、文句のいえたものではない。ただコリの程度が、どの整骨院・マッサージ屋に行っても、必ず驚かれるほど重度なものであることは強調しておきたいが。そこからは、もみほぐしと整体。ううむ、気持ちがよい。厳密にいえば痛いのだが、痛気持ちいいのだ。以前クイックマッサージで痛くてたまらなかった経験があるが、それとは違う。明らかに、ここでは「痛さの向こうに快方がある」ということがわかる痛みなのである。また、どこが特にコリが強いのかとか、言わずとも言い当ててくれるさまは、すばらしい。そんなこんなで、月曜と火曜、連続して行ってきた。月曜に行って以来、頭痛は出ていない。いつもこる右の肩甲骨あたりに重みは残っているが、それ以外の、特に首筋あたりのコリが、はっきりとわかるようにとれた。これが持続すればいいのにな、といつも思いながらも、けっきょくかなわないでいる。コリを100%改善する方法というものは、ないものなのだろうか。もちろん、「会社を辞める」という選択肢以外で。