キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

男女7人比叡物語

興味を持っていながらも、実行にうつせない。あまのじゃくな性格なので、いわゆるベタなことを、どこか敬遠しがちである。そんな性格が、30歳を過ぎたあたりから、緩和されつつある。とにかくきっかけがあれば、少しでも興味のあることなら、何でもするようになった。その1つが、土曜日の登山である。同じ部署のNさんに誘われ、会社の人らと登山をすることとなった。いろんな部署が集まった、男女7名。午前9時30分に比叡山坂本駅へ集合し、向かうは比叡山山頂。予報では天気がくずれそうなことを言っていたのに、おおむね晴れ。登山日和・・・といいたいところだが、この季節に太陽は、大きな障害となる。暑い!日なたにいるだけで、ダラダラと汗が流れてくる。 登山道に入るや、いきなり急勾配の石段。そこを登りきってから、露骨に一同の口数が減る。以降も、容赦なく勾配のきつい道と、ガレた道が続く。90分そこらで登れる、と聞いていたが、想像以上に大変な道のりである。やはり暑さもあるのだろう、休憩がこまめに続いた。キックボードなら一日中走っていられるのだが、どうも登り坂というのが、昔から苦手である。個人的には、もっとこまめな休憩が、長時間続いてもよかったと思えるほど。 ようやく比叡山に到着したのが、正午。90分どころか、その倍近くかかっている。それにしても、こんな大変な坂道の上に、こうして急に人が多く開かれた場所があるということは、感慨深い。今でこそ車だのケーブルカーだのがあって往来しやすいものの、昔の人はよくもこんな場所を開拓したものだ。アイスを食べ、少し休憩してから、山頂へ再出発。目の前にある比叡山のメインであるお寺があるというのに、それをスルーしていることは、新参モノの僕が指摘することではない。山頂をあらわす三角点は、木々に囲まれた小高い丘にある。ううむ、山頂といえば360度パノラマの絶景が広がると思っていたのに、風景など見えたものではない。まぁ、山頂から少し外れた場所で、ばっちり見えたのでよいけど。 日本一の高低差といわれる坂本ケーブルで下山し、高安ラーメンという京都で最高峰の人気点で食べ過ぎ、登山は終了。とにかく、しんどかった。けど、楽しかった。打ち解けやすい方ばかりだったので、ぜひともまたお呼ばれされたいものである。