キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

嫌悪

会社の帰り道。駅で、60歳前後と見られる4名の方に声をかけられた。ただ、言葉がよくわからない。カバンに「上海」というタグが付いているので、中国からの旅行客であることだけは確か。言葉はわからないが、路線図とジェスチャで、「大阪駅へはどこで電車を待つべきか」と伝えていることはわかる。僕も同じくジェスチャで、ここであってますよ、と知らせる。お互い通じあい、笑顔で別れた。アジアの国で、日本バッシングが過熱化している昨今を考えたら、実に違和感があった。ただ、そんなことを考えなかったら、実に楽しいコミュニケーションだった。確かに、国同士の仲はよろしくない。でも、それはあくまで国単位でのことであり、そこに住む個人に対してまで、互いを嫌悪する必要はない。大きな問題は大きな組織にまかせて、個人同士まで仲悪くする必要などないのではないだろうか。と感じつつ、すっかり旅前の体型に戻った自分の姿に、嫌悪を感じた。