キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

押入れの宝箱

気がつけば、あと1ヶ月。
友人・作三の結婚式が控えている。
他人事でいられない一因として、結婚スピーチを頼まれているという背景がある。

無難なこと1分くらい話すなら、どうとでもなる。
でも、せっかくだしネタの1つでも仕込んでおきたい。

というきっかけで思いついたのが、昔の文集。
昔っからキャラの強い作三だし、きっと面白い文章を書いているはずである。


あったあった。
押入れから取り出したのは、主に中学~高校のころの、さまざまな資料を入れたダンボール。
昔っから、何かとモノを収集しておく癖があるのだ。

久しぶりに開けるダンボールの中には、そらもう記憶にすら残っていないものがわんさか。
文集だけでなく、文化祭のしおり・卒業式プログラム・通信簿・旅行のしおり、などなど。
ガリ版で刷られたプリントに触れるだけで、一気に脳内がタイムスリップしてしまう。


僕がノスタルジーにふけってることばかり書いても面白くないので、具体的なものを1つ。
中学3年のころに作ったらしい、文集のひと幕。
『10年後の自分を想像してください。皆さんは28歳になっています。その時どんな自分でありたいか、書いてください。』
というお題である。

以下、原文ママで僕の回答。
『会社では新人の星として輝かしき出世街道を進んでいて、家では誠実でやさし
くかわいく頭の良い妻があたたかく迎えられ、内職としてミリオンセラー作品の
小説を書いている幸せな人間でありたい。』

なんか、いろいろごめん中3のオレ!
片っ端から、かすりもしてへんわ。

強いて言うなれば、このころ文章を書く仕事にあこがれているという意味では、無事ライターという職に就いてるよ。
でも、上の文章では前置詞の使い方がおかしいから、完全にカカア殿下をあらわす文章になっているよ。
わざとであったら、ちょっとボケがわかりにくいよ。


結局、目的の作三の文章は、1つしか見つからなかった。
文集って、たいがいクラス単位で作ってたし、作三とはクラス一緒になったことないし。
その1つも、スピーチで言うというよりは、飲みの席でネタにする程度かな?
個人的には、かなりツボにはまったけど。

本当ならもっとこんな資料残していたはずなのに・・・
きっと、母が捨ててしまったのだろうな。
資料の管理を自分でしていなかったんだから、文句の言いようはないが。


金では絶対買えないもの。
思い出の品というのは、若干かさばってでも、残しておくべきだなぁと感じた。