キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

初・美容室 in DOLCE

エレベータの中で、ばくばくと心臓が高鳴る。
ほんまに、僕みたいなんがこんなとこ来てええのん?

とまぁ、先日より行こうか悩んでいた美容室の門を、ついに叩くことにした。
決断にいたるまでの葛藤は、それこそ1日分の日記が仕上がるほど複雑なもの。
誰がそんな日記読みたいねん、というオトナの判断で、それは今回自粛するとして。

美容室に行くかどうか、いろんな人に相談して、いろんなアドバイスを受けた。
「知ってる美容師さんがいる店あるなら一回そこで切ってみたら?」というアドバイスと、
「お待ちしてます」という当人のラブコールのもと、堂島は『DOLCE(ドルチェ)』という美容室へと足を踏み入れた。


えっ、ここ日本やんね?ヨーロッパちゃうよね?
白地に、ところどころレンガが飾りつけられた壁で囲まれた、空間。
そこに、天井まで届くかのように背の高い姿見が4つそびえ立つ。
姿見の手前には、ちょっとええとこの家のリビングにありそうな、手すり付ソファがそれぞれ並べられている。

ほんまにここで髪切んの?
床屋とはあまりにも違いすぎる雰囲気に、緊張感はさらに高まる。


ようやくほっとしたのは、オーナーであり、「ヒゴノモ」によく顔を出してくれる、ko-noくんの姿を見たとき。
まぁ、シラフの状態で彼と対面するのがはじめて、という意味では、それはそれで照れに似た緊張もあったのだが。
以降、一貫してko-noくんに対応してもらった。


作業工程を1つずつ書く、というのは、ひょっとしたら企業秘密な部分もあるかも知れないので、割愛。
以下、床屋との違いという観点で、思った限りのこと。

いちばんの違いは、カットをしている時間。
床屋だと、やれ顔ぞりだのフェイスクレンジングだのがあって、全工程1時間あっても10分か15分くらい。
それに比べると、倍以上の時間をかけていた。

ライターちっくな比喩をするなれば、床屋は「製作」で、美容室は「制作」である。
「製作」は、ある決まった設計・完成図をもとに、手順をこなすこと。
「制作」は、答えのないものを、想像すること。

ほんま、はさみの1ストロークごとが、ものすごくていねいに感じた。
また、床屋だとひととおりのプロセスを経てから仕上がりを微調整するが、途中の工程で逐一仕上がりをイメージしていた。

技術的なことはわからないし、あくまで主観的な意見なので、見当違いなこと書いてたらごめん。


何だかんだで、僕としてはko-noくんとの会話を終始楽しんでいた。
で、最後スタイリングをして、ビックリ!

おぅ、これオレ?
こんな自分、見たことない!

ひと目で、仕上がりが違うことがわかる。
先日も日記で紹介したが、ko-noくんが飲みの場で言ってた、「仕上がりが“全っ然”違う」という言葉どおり。
これは来てよかった!

スタイリングの際も、ちゃんと1つずつのプロセスを説明してくれるし、仕上がった後ももう一度説明してくれた。
スタイリングなんてやったことない僕としては、実にありがたいことである。
家で実践できるかどうか、ドキドキものであるが。


ということで、今日一日ずっとニヤニヤしながら過ごしていた。
店を出てから1時間はほんまニヤけっぱなしやったし、忘れかけたころに鏡や窓にうつる自分を見ては、またニヤニヤ。
はたから見たら、とんでもないナルシストやと思われたかも。

さすがに自分の被写体をピンで掲載するほど、ガチなナルシストではない。
どんなんか見たい方は、ぜひともいっしょにビールを飲むか、ビールを飲む僕を見にきてくださいませ。


ナルシストを否定しつつ、本当はビルの隅でバッシバシ携帯で自分撮りしていた、34歳独身男性を想像するがよい。


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