キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

言わずもがな、大震災である。
震災地では、今もなお余震・火災・倒壊などの被害が広がっている。
非・震災地では、偽装された募金活動・定かでない情報のチェーンメールなどの被害が広がっている。

悲観的なニュースが飛び交う今だからこそ、もっと楽観的な情報が必要ではないか。
と思う半面、「飲んできました!」という日記を書くのも、どこか不謹慎を覚える・・・

とりあえず今日は、震災時のことを“記録”として書きます。
明日からは、通常どおりの日記に戻る・・・予定です。


事務所がどよめいたのは、ゆれを感じる5分ほど前のことであった。
全国の各支店に設置されたカメラにより、リアルタイムに各支店の状況が映し出される。
モニタに映し出された、東北の支店がとんでもない異変に見舞われている。

激しいゆれに、逃げまどう社員たち。
ちょっとシャレにならない状況だと、すぐさまネットで調べると、「震度7」という今まで見たことない数値が。
ただごとではない、というざわめきが、少し落ち着いたかと思った矢先・・・

悪天候の中フェリーに乗っているような、ストロークの大きなゆれ。
しかも、長時間。
とても立ってはいられず、全員が机の下に避難。
なるほど、ビルの最上階とはこういうゆれ方をするのか。

ゆれがおさまり廊下へ出ると、防火扉で道が寸断。
館内放送では、エレベータが止まったというアナウンスが流れる。
こんな状況で、とても冷静に仕事などできない。


30分ほどすると、会社側から全員退社命令。
まぁ、ビルが倒壊すると助かる確率はゼロだし、賢明な判断だろう。

えっ、待って。
さっき、何か館内放送で言うてたよな。
エレベータ停止・・・

そんなわけで、まさかまさかの非常階段での退社。
20階分の階段を降りるなんて、当然はじめて。
息切れも当然ながら、目がまわってたまらん。


ちなみに、午後7時から天王寺で飲み会だった。
3時間半も時間がある。
家に帰るには中途半端な時間だし、だからといって寄りたい場所もない・・・

ということで、新大阪から天王寺まで、歩いて移動した。
3時間以上の有酸素運動は、頭がポーっと気持ちよくなり、この上なく心地よい感情を覚えた。
その間に、東北がそれほどまでに大変な状況になっていたことも知らず。