キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

罪人はどこへ消えた?

ライブの感想です。
ジャンルが重ならない方にとっては退屈かもなので、お急ぎなら読み飛ばしてください。


昼過ぎに家を出て、途中うどんを5玉食べてエネルギーチャージ。
さらにウィダー2つとミネラルウォーター2本を購入し、準備は万全。

これほどまでに前準備が必要な理由は、それが必要なライブだからである。
ジャーマンメタル界のレジェンドであるハロウィンと、前座にするにはもったいなすぎるストラトヴァリウスの、2バンドでのライブ。
なんなら、失神や失禁を覚悟してもいいくらいである。

会場であるなんばハッチは、はじめは人数少ないかと思いきや、開演前には人でいっぱい。
Tシャツはかぶりたくない、と思って6年前のジューダスプリーストのTシャツを着ていったら、なんとすぐ右隣の人も同じ。
Tシャツだけで仲間意識ができることも、ライブの楽しみである。


さて、前置きが長くなったが、まずはストラトヴァリウス。
僕がジャーマンメタルにハマって、2番めに聞き始めたバンドである。
ライブを見るのはじめてで、個人的に長年待ち焦がれていた。

楽しい!
さすがはベテラン、客を楽しませようとする態度が満載である。

間奏など曲のつぎ目のときはあえてヴォーカルがステージアウトして、観客の視線を楽器に注目させる。
ふだんなかなか目立たないドラムに照明を多用し、叩いている姿がバッチリ見える。
曲の終わりごとに、日本語であいさつ、など。
特に日本語は、「おおきに」「いっしょに歌ってください」「盛り上がってる?」など、覚えるだけで時間を費やしたことがわかるもの。

高音が不評なコティモは、残念ながら評判どおり。
ただ、最高音以外の声、言うなれば中高音の声は絶品である。
あえて最高音を使わない歌のみチョイスすれば、それはもうすばらしいヴォーカリストとして名が挙がるだろう。


続いて、ハロウィン。
ハロウィンはここ10年、来日ごとに必ずライブに参加している。

しかし、ハロウィンもライブパフォーマンスという意味では、見事と言うしかない。
がっつりスラッシュな曲が続いたと思えば、ギターソロ、弾き語り、ドラムソロなど、ライブのバリエーションが多い。
特にドラムソロは、10分以上あったのかな?
「ほんま1人で叩いてんの?」と耳を疑いたくなるほど、速いし見惚れてしまう。

楽曲は、新しい曲は半分もなく、むしろ昔の曲が多い。
昔の曲ほど、ファンは喜ぶと見込んでのことだろうか。
実際、昔の曲ほど会場の空気は熱くなっていた。

個人的には、あまり慣れすぎた昔の曲は、多用しないでいただきたい。
ハロウィンの代名詞「Eagle~」は、ヴォーカルがアレンジしすぎて、楽曲とテンポがズレてたし。
または、まわりの客が全員で歌うもんだから、曲として聴きとれなくなる。

ただ、やはりステージ上から常に観客を観察しているさまは、さすがである。
また、自分のパートじゃないときにも、何かしら動いては客の目を楽しませてくれる。
常にイチャイチャと遊んでいたアンディとマーカスは、いつ見ても楽しい。

あと、MCの英語が非常に聞き取りやすい。
英語力のない僕でもじゅうぶん意味はわかるし、まわりのお客さんも同様である。
落語や新喜劇のようなものから、ヘビメタ好きにしかわからないアイアンメイデンをなぞらえたものまで、普通に腹から笑えるネタが盛りだくさんである。


とまぁ、以上である。
いっしょに見たまーくん、お疲れ様でした!
チケットとってくれて、ありがとう。

わかっていたことながら、すでに首・ノド・腕・脚が悲鳴をあげている。
明日の朝、無事に起き上がれることを祈るばかりである。