キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

旧世代、年賀状

モノを捨てるということがイマイチ苦手なのは、男のサガでしょうか。
それでも最近は、だいぶいろんなものを処分するようになった。
ダンボール10箱分以上あったマンガ本なんて、今や1箱分くらいに減ったし。

それでも、なお捨てられずにいるものがある。
代表的なものが、手紙である。
特に年賀状に至っては、1993年以降のものすべて保存している。

安物のはがき入れに限界がきたため、思い切ってA4サイズの本格的なはがき入れを購入した。
そして1枚1枚、移し変え作業をしている。


やっぱいいわ、年賀状!

1年単位で、そのときどきの交友関係がわかる。
思わず「なつかしっ!」と叫びたくなるほど、ここ数年完全に忘れていた人の名前も、バンバン出てきて楽しい。
たまに名前に心当たりがなく、「誰やっけ?」と頭をひねる時間も、楽しい。
すいません、2名ほど完全に誰だかわかりません・・・


何より、個性的である。

「お前にだけは出したくなかった」「今年こそ地獄へ落とす」という思春期らしき愛情表現があったり。
クロスワード作ったり。
中央に小さく「おめでとう。」と書いているだけだったり。
2ミリの文字で38×43文字びっしり文字を埋めたり。

パソコンの普及していなかった時代には、蛍光ペン・色えんぴつ・プリントゴッコを駆使して、おのおのオリジナルなデザインを作っている。
そこには個性というものが強く刻まれ、ぱっと見た瞬間に、その時代へタイムスリップさせてくれる。


とまぁ、まだ1993年~1999年までしか整理できていないのだが、感じることがとにかく多い。
きっと未だ年賀状に色えんぴつを使ってしまうのは、この「古き良きツール」を、潜在意識の中で求めているのだろう。

やっぱり年賀状は、必要やろう。
メールで「あけおめ」なんて無機質なメッセージと絵文字を入れるのは便利かも知らんけど、記録にも記憶にも残らんし。
ほんま、手元の年賀状は“財産”やと思う。


しかし毎年思うが、色えんぴつで年賀状書くなんて、いつまで続けることができるやら。